シェブロンとテラドローンインドネシアのメンバー

 2019年11月26日、テラドローンインドネシアは、大手国際石油メジャーであるシェブロンが所有するオンショア・フレアスタックの点検を実施したことを発表した。この点検は、同国スマトラ島に位置する「ロカン鉱区」において、生産量が最大な油田の1つであるドゥリ油田で行われた。

 今回の点検には、高精度カメラとサーマルカメラを積載したドローンを使用。取得したデータを基に、フレアスタックの状態を正確に把握するとともに、温度における異常箇所を特定し、これらの点検概要の詳細を記した点検レポートを作成した。

 シェブロンはこれまで、フレアスタックを稼働させたまま、双眼鏡を使用して目視点検を実施していた。作業員の安全上、近距離での点検はしておらず、同設備の詳細な状態を把握していなかったが、ドローン点検で詳細を確認できたことにより、フレアスタックの細かい不具合も修繕できるようになった。

 テラドローンインドネシア代表のマイケル・サイアジアン氏は、「今後も、石油ガス設備の点検にドローンの導入を進め、より点検時間・費用ともに効率化していきたい。」と述べた。

ドローンで撮影されたフレアスタック