2019年11月20日、デジタルデータソリューションは、DJI JAPAN公認のドローン保険制度を運営するエアロエントリーに対し、データ復旧保証サービスの提供を開始したことを発表した。エアロエントリーは、ドローンを対象としたデータ復旧サービスを2019年11月中に販売開始予定である。

「ドローンデータ復旧保証サービス」提供の背景

 ドローンは、立入不可能な災害地域や建築現場での撮影、農薬散布や運送業でのテスト運用開始など、商用利用を中心に市場が急拡大している。また、撮影される映像や写真の中には、立ち入りが規制されている場所や、人の足では容易に踏み込めない場所も多く、撮影データの“重要性・社会的有用性”が高く、かつ撮り直しが容易ではない。しかし、これまでメーカーでは機器修理は請け負っているものの、撮影したデータについては責任範囲外としており、データ消失をサポートするサービスは存在しなかった。
 デジタルデータソリューションおよびエアロエントリーは、今後のドローン利用シーンの拡大と、それに伴うデータトラブルの増加を鑑みて、墜落等により消失したデータの復旧をドローン本体および挿入したSDカードのいずれでも、期間中に1回無償で対応する「ドローンデータ復旧保証サービス」の提供を開始する。

ドローン市場は年々拡大傾向

国内ドローン市場成長予測(出典:インプレス総合研究所

 日本国内のドローンビジネスの市場規模は、2018年度は931億円と推測され、2017年度の503億円から428億円増加している(前年比85%増)。2019年度には前年比56%増の1,450億円に拡大し、2024年度には5,073億円(2018年度の約5.4倍)に達すると見込まれる。
 また、分野別に見ると、2018年度はサービス市場が前年比134%増の362億円となり、昨年度最も高かった機体市場の346億円(前年比64%増)を抜くとともに、周辺サービス市場も前年比63%増の224億円で続いており、今後ドローンビジネスの商業利用が加速すると見込まれている。(インプレス総合研究所 ドローンビジネス調査報告書2019
 また、ドローンを活用したビジネスは、国内市場だけではなく世界市場でも拡大し、様々な分野での利用が予想される。

海外ドローン市場の成長予測(DRONEII)