2019年6月4日、FLIGHTSは、東京海上日動火災保険と提携し、『WEB加入型ドローン保険』の運用を6月よりスタートすることを発表した。

『WEB加入型ドローン保険』の特徴

  1.各産業の複数メーカーに対応

 土木建築・農業・点検と各産業でのドローンニーズの高まりに応じて、各産業に特化したドローン機体が製造されている。同サービスでは、各産業での主要機体に対応する。例えば農業分野では、「DJI製Agras MG-1」、「XAIRCRAFT製P20 V3」、「FLIGHTS製FLIGHTS-AG」の機体保険を提供する。

  2.WEBで加入完結

 同サービスでは、WEB上で加入手続きから決済、事故報告まで完結するため、ユーザー側の手間を最小限にできる。

  3.徹底した顧客サポート

 ドローン黎明期からドローン保険の普及に努めてきた「東京海上日動代理店ACF」が顧客対応を担うことで、ドローン保険対応の知見を活かし、緊急時トラブルの解決を迅速かつ適切にサポートする。

  4.保険加入時に安全講習を同時提供

 同保険では、保険加入者が加入時に、ドローンの安全講習をオンライン上で受講することになっている。ドローン運用時に最低限必要な事項を正しく周知することで、トラブル・事故率低下の一助となれることを目的としている。

サービス提供の背景

 日本国内のドローンビジネスの市場規模は、2018年度が931億円と推測され、2024年度には5073億円(2018年度の約5.4倍)に達するような、急速な成長が見込まれる市場である。※

 また国土交通省によると、無人航空機の飛行許可申請件数も、2018年度(4~12月)は3061件/月と2016年度に比べて3倍近く増加している。

 一方、国土交通省には2016年度に55件、17年度は63件の事故やトラブルの情報提供があった。トラブル防止対応とともにドローンユーザーが万が一のトラブル時に保証を受けられる環境整備が求められている。

※出所:インプレス総合研究所「ドローンビジネス調査報告書2019」

「WEB加入型保険」対象となる保険項目

機体保険(動産保険)

 万が一の事故による機体の破損や、機体の捜索が必要になる等のリスクに備え、「ライトプラン・スタンダードプラン・海外プラン」の補償内容や補償地域違いに応じた3つの保険プランがある。

賠償保険(施設賠償責任保険)

 対人・対物への損害賠償に備え、支払限度額10億円まで対応し、「ライトプラン・スタンダードプラン・海外プラン」として、支払限度額や補償内容、補償地域の違いに応じた9つの保険プランがある。

両社コメント

 東京海上日動火災保険は、「多くの方々が安心・安全にドローンを活用できる社会を創るというFLIGHTSの挑戦を応援し、共にWEB加入型のドローン保険制度の構築をしてまいりました。FLIGHTSによる『安全』、そして、弊社の保険による『安心』の提供によりドローンの普及が益々進むことを祈っています。」と述べている。

 FLIGHTSは、「黎明期を過ぎ、各産業への社会実証が始まったドローン業界において、ドローン保険の必要性はますます高まっていると感じています。本サービスでは、各産業に特化した現在のドローン機体だけでなく、以降の新機体も取り扱っていくため、国内のドローン保険加入率を100%に限りなく近づけられるものになると思います。世間にドローンが安心して受け入れられる様、ドローン前提社会の一助に、本サービスがなることを期待します。」と述べている。