アイ・ロボティクスは、2019年6月より開始したマイクロ・ドローンによる狭隘部(きょうあいぶ)ドローン点検サービス、および従前より提供している通常のドローン点検サービスに関し、三井住友海上と連携し、専用の保険契約を締結したことを2019年10月1日に発表した。

 同社の提供するドローンによる点検サービスには、対人1億円、対物10億円の保険が標準で付加され、顧客の安心と資産の保全を図り、運用するドローンパイロットも含めて包括的にカバーする。

ドローン点検サービスにおける保険

 アイ・ロボティクスの提供するドローン点検サービス、特に狭隘部ドローン点検サービスは、もとよりプラント内の人の入れない危険地帯や非常に高負荷な環境での運用を想定している。

 サービスの提供においては、綿密な実施計画に基づき熟練したスタッフがこれを行うが、ドローンは空中を飛び、風を巻き起こしながら作業を行うため、万が一の事故は常に想定しておかなければならない。

 同社は大規模プラント内での運用をメインの業務としており、安全・確実に作業を行うにあたり、三井住友海上と連携し、ドローン点検サービスに以下の保険を標準で適用することにした。

ドローン点検サービスに標準適用される保険の概要

アイ・ロボティクスの提供するドローン点検サービスにより、他人の身体・財物に損害を与えた事による賠償責任

・身体:1億円(免責1万円)
・財物:10億円(免責1万円)

アイ・ロボティクスの提供するドローン点検サービスにより、以下の補償が必要になった場合の付帯特約

・使用不能損害補償特約(1事故2000万円)
物理的に損壊せずに使用不能になった場合の法律上の損害賠償責任

・人格権侵害補償(1名100万円 1事故1000万円)
映像等による表示行為によるプライバシー侵害および名誉毀損に起因する法律上の損害賠償責任

・訴訟対応補償(1事故1000万円)
対象となる事故に起因して国内で訴訟を提起された場合の争訟費用と各種費用

・初期対応補償(1事故1000万円)
対象となる事故の発生時に事故現場の保存、取方付け、原因調査およびそのために必要な各種費用

 以上の補償が、アイ・ロボティクスが提供するドローン点検サービスには標準適用となり、同社が発注する委託パイロット、下請負人も自動で保険の対象となる。保険の詳細や、より高額な保険の適用についての相談はアイ・ロボティクス営業担当者まで。

 アイ・ロボティクスでは、引き続き三井住友海上との強力な関係を継続し、我が国の産業競争力を強化するべく、安全・確実なサービス提供を目指して開発をしていく、としている。