AI認識と堅牢なコントローラーを組み合わせるQisda

写真:Qisdaグループの展示ブースの様子
BenQブランドなどを展開するQisdaグループのブース。

 BenQブランドなどを展開する台湾の電機メーカーグループQisdaは、AI認識、エッジコンピューティング、リアルタイム通信を組み合わせたドローンと地上管制システムを展示した。同グループはCOMPUTEX 2026で、AIドローンを含むAI技術の実用化を展示テーマの一つに掲げている。

 会場にはVTOL(垂直離着陸)型UAV、偵察用途を想定した機体、農薬散布用ドローン、訓練用ドローンなどが並んだ。Qisdaは、巡検、偵察、任務管理、屋外での操作などを想定し、ドローンと地上管制端末を組み合わせて提案している。

 展示された地上管制端末は、高輝度のアンチグレアディスプレイやローカルディミング技術を採用し、屋外での視認性と低消費電力化を図っている。展示説明では、端末のモデルに応じてIP65またはIP67の防塵・防水性能に対応するとしていた。

VTOL Osprey Drone

写真:VTOL Osprey Drone
海上・沿岸などでの運用を想定した「VTOL Osprey Drone」。

 ブースで展示されていた「VTOL Osprey Drone」は、展示パネルによると全長3.2m、最大離陸重量24.9kg、巡航速度95km/h、飛行時間90分以上。海上や沿岸部などでの運用を想定し、NVIDIAのエッジAIプラットフォームを用いた処理システムやFPVカメラを搭載する。担当者によると、台湾企業を中心とするサプライチェーンで機体を構成し、部品調達やセキュリティー面で中国製部品への依存を抑える方針だという。

Agricultural EG7 Drone

写真:Agricultural EG7 Drone
大規模農業向けの薬剤散布機「Agricultural EG7 Drone」。

 大規模農地での薬剤散布を想定した機体で、展示パネルでは最大55Lの薬液を搭載できるとしていた。散布中に薬液がなくなると出発地点へ自動で戻り、補充後は中断した位置から作業を再開することで、重複散布や散布漏れを抑えるという。最大飛行速度は13m/s(約47km/h)で、1時間当たり約3.88haの散布能力を掲げていた。

Training Drone

写真:Training Drone
操縦やミッション訓練向けの「Training Drone」。

 操縦や自律飛行の訓練を想定した機体である。展示パネルでは、最長飛行時間40分、最大上昇速度3m/s、動作温度はマイナス10~50℃としていた。GNSS測位に対応し、フライトコントロールモードでは最長30分間のホバリングが可能だという。

機体から部品まで台湾で生産するJS Power

写真:集翔電子動力(JS Power)の展示ブース
集翔電子動力(JS Power)のブース。

 集翔電子動力は、無人機部品の開発・製造とOEMによる機体製造を手がけ、「JS Power」ブランドを展開している。製品設計、研究開発、組み立て、試験までを台湾で行う生産体制を構築し、完成機だけでなく、フライトコントローラー、モーター、ESC(電子速度制御装置)、受信機なども開発している。

JSM420

写真:JSM420
産業用クアッドコプター「JSM420」。

 ホイールベース420mmの産業用クアッドコプターで、展示パネルでは機体重量約0.7kg、飛行時間約20分としていた。同社によると、部品の90%以上を自社で開発・生産しており、搭載機器や仕様は顧客の用途に応じて変更できる。プログラム制御に対応する機体用ライトなどのアクセサリーも展開する。

JSQ250

写真:JSQ250
GPSを搭載したレーシングドローン「JSQ250」の展示機。

 自社開発・生産するレーシング用クアッドコプターで、会場ではGPSを追加した仕様を展示した。機体や通信システムなどを用途に応じてカスタマイズできる。GPSを含まない標準機の価格は2万5,000台湾ドルで、GPSの追加やカスタマイズには別途費用がかかる。

JSB360

写真:JSB360
ドローンサッカー用の機体「JSB360」。

 球状のフレームで覆われたドローンサッカー用の機体で、直径は360mm。リング状のゴールに機体を通過させて得点を競う競技に使用する。飛行制御にはオープンソースソフトウェアの「Betaflight」を採用。送信機側でスロットルカーブを調整できるため、操縦訓練にも利用できる。上下に専用のライトパネルを備え、機体の視認性を高めるリング状のLEDを搭載している。