1月6日から9日までの4日間、米ラスベガスで国際テックイベント「CES 2026」が開催された。本稿では、会場で見られたドローン関連展示の中から、コンシューマー市場向けにドローン開発を行っている米Contixo(コンティキソ)の動きを紹介する。

 CES 2026では、大手ドローンメーカーの出展が少なく、ベンチャー企業や中小企業によるドローンの出展が目立っていた。そうした中、米カリフォルニア州に本社を置くContixoは、子供向けタブレットやSTEAM向け教材の販売からドローン事業をスタートし、トイドローンからプロ向けの空撮ドローンまで幅広い機体を開発・販売している。

低価格帯からプロ仕様まで幅広いラインナップ

写真:展示ブースの様子
米Contixoは、コンシューマー向け新製品を複数発表。会場には飛行エリアも設けられた。

 Contixoの製品は、手頃な価格帯の「コアシリーズ」と、カメラ性能を高めた「プロシリーズ」に大別される。コアシリーズだけでも9機種をラインナップし、プロシリーズは6機種を販売している。

 コアシリーズは60ドルから370ドルとリーズナブルで、エントリー層にも手が届く価格設定だ。一方、プロシリーズでも価格は150ドルから800ドルまでに抑えられている。販売チャネルは自社ECに加え、Best BuyやWalmartといった米大手小売店にも広がっている点が特徴だ。入門向けやホビーユースをターゲットにしたマスマーケット戦略がうかがえる。国内においても、子供も扱えるコンシューマー向けのドローンを取り扱うメーカーが存在するが、同様の印象だ。

未発売のプロシリーズ新機種「F38 TITAN」

写真:展示された「F38 TITAN」
初公開となるプロシリーズ最新版「F38 TITAN」。

 CES 2026では、未発売のプロシリーズ最新機種「F38 TITAN」が発表された。機体重量は660gと小型軽量ながら、視野角100度のカメラを搭載。飛行時間は45分以上と、このクラスでは比較的長い。

 位置測位システムはGPSのほか、照射した光が反射して戻ってくる時間から算出するToF(Time of Flight)に対応し、5.5インチのタッチディスプレイを備えた専用送信機も備えており、コンシューマー向けながらも本格的な作りとなっている。

子供向けトイドローン「F15 ASTRO」も投入

 コアシリーズはエントリーモデルに位置づけられるが、扱いやすい子供向けのトイドローンを従来から展開しており、今回はその新製品となる「F15 ASTRO」が公開された。

写真:展示された「F15 ASTRO」
カメラを搭載し、ディスプレイ付き送信機を採用するなど、ドローンの醍醐味を味わえる「F15 ASTRO」。

 重量はわずか68gと軽量でプロペラガードを標準装備しているため、子供が扱っても怪我の恐れがない。飛行時間は約12分で充電時間は約40分と、トイドローンとしては飛行時間が長く、充電時間も短い。

 搭載カメラは、視野角60°で解像度は640×480(25fps)とトイドローンとしては十分なカメラを備えている。送信機は、2.4インチディスプレイ付きモデルのほか、ディスプレイの代替えとしてスマホを使用するタイプも用意。カラーはトイドローンらしい原色をあしらった3タイプを展開している。ちょっとした空撮体験やドローンの操縦を楽しめる機体だ。

 CES 2026におけるContixoの展示は、ハイエンド志向とは一線を画し、価格競争力と量販チャネルを軸にしたコンシューマー戦略を強く印象づけるものだった。大手メーカーが不在の中、エントリー層やファミリー層を取り込むポジションを確立できるかが、今後の成長を左右しそうだ。日本市場への展開が実現すれば、入門機市場の活性化にもつながる可能性がある。

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