Aiu Limited(中国・深セン)は、2024年6月5日~7日に幕張メッセで開催された「第9回 Japan Drone 2024」に参加し、固定翼モードとマルチローターモードを併せ持つ小型のタンデム翼垂直離着陸(eVTOL)無人機「X8L」を出展した。
X8Lは、ティルトローター構造と可変ピッチプロペラにより、固定翼およびマルチローター時で効率的な空力性能を実現。一般的なマルチローターより機動性と省電力性に優れている。全長・全幅ともに1000mmとコンパクトな設計となっており、工具不要で迅速に導入できる。
X8Lは農場のモニタリングに適している機体だ。Aiu Limitedでは、綿花畑や稲作のフィールドデータ収集など、中国のいくつかの農業プロジェクトに参加している。オプションのペイロードとして高精度航空測量用カメラ「Sony ILX-LR1」や、農業用のマルチスペクトルセンサー「Parrot Sequoia+」に対応する。
担当者は「軽量な機体で、固定翼モードでは速く移動できるため、1回の飛行で大規模な農場をカバーできます。マルチスペクトルセンサーを使うと、植物の健康状態を把握し、収穫量や農薬散布場所の推定が可能です。農地が広い場合、これらの作業を人が現場で確認することは難しくなるためとても効率的です」と説明した。
Japan Drone 2024出展の背景について担当者は次のようにコメントした。
「X8Lのデザイナーは日本の模型が好きで、日本が提供するさまざまな製品やツールの高品質に感銘を受けた人物です。そのため、この機体を設計する際には日本製品の高品質な点を取り入れ、自信を持って日本で発表したいと考えていました。私たちは中国市場については精通していますが、今回の出展で日本市場について多くの情報を得ることができました。日本での認証についてもそれほど難しくなく、近いうちに日本でも飛行デモを行いたいと考えています」
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