2026年10月14日、Terra Drone(以下、テラドローン)は、連結孫会社であるウクライナの防衛ドローン企業Kurin Technologies(以下、Kurin)が、ウクライナ国防省傘下の防衛調達局(以下、DPA)が実施した入札に参加し、同国に迎撃ドローンを納品したと発表した。
ウクライナ戦線では、ドローンが防衛を支える中核的な装備となる一方、前線を飛行する大量の小型UAVへの対処が防空上の課題となっている。こうしたキルゾーンの現場では、速度や航続距離などの機体性能よりも、機動力と必要な時にすぐ使用できる品質、即応性が求められる。
Kurinが手がける迎撃ドローンは、最前線の部隊で実戦運用されている。主力製品「KT-1」「KT-2」は、FPVドローンや偵察ドローンなど低空・近距離飛行する小型UAVを対象とした迎撃ドローンであり、他社製品では事前調整に20~30分を要するケースがある一方、同社製品は機体到着後の即時発射が可能だ。
Kurinは製品を使用する部隊のフィードバックを製品改良へ反映し、量産を前提とした機体設計と生産体制を構築。現在では年1万2,000機を超える生産能力を有し、各前線部隊へ納品している。
同社の迎撃ドローンは、ウクライナの精鋭部隊である第3軍団など最前線で実戦運用されており、2026年の「ヴィヴァルディ作戦」などにおいて戦線の安定化に寄与してきた。
今回、DPAを通じた国家調達への納品により、最前線で実戦運用される製品から、国家レベルの調達スキームへと事業を拡大した。
テラドローンは今回の納品により、ウクライナ軍内での導入拡大とDPAを通じた継続的な受注獲得を目指す。また、Kurin製品を重要製品と位置づけ、Amazing Drones社などのシャヘド対応型の迎撃ドローンの併売・横展開にも取り組み、グループ全体での受注機会の拡大につなげていく方針だ。
