2026年9月14日、Terra Drone(以下、テラドローン)は、ウクライナ・キーウを拠点とする防衛ドローン企業Kurin Technologies(以下、Kurin)に、子会社Terra Defense Europeを通じて出資を行い、同社を連結孫会社化したと発表した。
あわせて、Kurinが開発する小型迎撃ドローン「KT-1」および「KT-2」を発表。これまでテラドローンが注力してきた長距離ドローン対策に加え、前線の低空域を守る領域にも本格的に参入し、対応能力を拡大する。
迎撃ドローンを開発・提供するKurinの製品は、シャヘド型のような長距離攻撃用無人機ではなく、前線で多用されるFPVドローン、偵察ドローン、モルニヤ型などの低空・近距離ドローンを迎撃対象としている。
ウクライナ前線のキルゾーンでは、こうした小型攻撃型ドローンが人命や車両、補給路、砲兵陣地、通信拠点の脅威となっており、高価なミサイルではなく低コストで大量配備でき、即応性が高い迎撃手段が不可欠である。
Kurinの製品はウクライナの実戦環境で販売・導入されており、現在は月産1,000機を超える生産能力を有している。国内外の需要や将来的な輸出需要の拡大に備え、さらなる生産能力の増強を計画している。
製品ラインアップには、実戦で多数の迎撃に成功している「KT-1」および「KT-2」をはじめ、現在開発中の次世代システムも含まれる。
同社の迎撃ドローンは、前線での運用を想定し、短時間で展開しやすく、セットアップ時に敵から狙われにくい運用性を重視している。また、量産に対応するシンプルな構造と、現場からのフィードバックを迅速に反映できる開発体制を有している。
テラドローンは、Kurinが実戦で培ったノウハウと、グループが持つ「AI自律化技術」「量産化の仕組み」「グローバル展開の経験」を掛け合わせることで、現場に求められる高度な製品開発を加速し、ウクライナだけでなく欧州や日本、同盟国市場への展開を推進していく方針だ。
