2026年10月9日、puerisomniaは、設備・インフラ施設の点検、警備、巡視を対象とした「4足歩行ロボット×ドローンの空陸連携プラットフォームサービス」の提供を開始したと発表した。あわせて導入を希望する自治体や企業を募集する。

4足歩行ロボットの上にドローンが載った空陸連携システムのイメージ
4足歩行ロボットがドローンを背中に載せて運ぶ空陸連携システムのイメージ

 ドローンを用いたインフラ点検や巡視では、バッテリー容量に起因する飛行時間の制限や、電波の届かない場所での通信制限、狭所や障害物による飛行制限、ドローンポートの維持費といった物理的な課題が存在している。同社はこの課題に対し、4足歩行ロボットをドローンの母艦として運用するシステムを開発した。

図:ドローンを用いた点検現場の主な課題

 ドローンを装着した4足歩行ロボットが点検現場付近まで移動することで、バッテリーの消費を抑制。さらにロボット本体からドローンを充電でき、長時間の点検作業を可能にする。飛行が困難な地点は4足歩行ロボットで移動し、電波が届かない場所ではロボットを有線でつなぎ、ドローンとの通信を中継する構成を想定している。

図:将来的な空陸連携システムの構想図。通信の中継、ドローンの発着と充電、接触を伴う検査を、4足歩行ロボットとドローンの組み合わせで担う構成を想定している。
将来的な空陸連携システムの構想図
写真:人による陸橋の点検、ロボットとドローンによる点検の様子
陸橋の点検での活用イメージ(有人と無人の対比)
トンネルの入り口のロボット、トンネル内を飛行する2機のドローン
トンネル内点検における活用イメージ

 同社は空陸連携システムにおいて、ドローンの発着台をはじめとする機構と、操作画面を含む遠隔操作システムを開発。機体には市販の4足歩行ロボットおよびドローンを採用し、特定メーカーに依存しない設計としている。

 同社がエンターテインメント領域で培った運用知見と、専門知識を必要としない操作システムにより、設備・インフラの点検・巡視領域へ展開していく。

 同社は「Japan Mobility Show Bizweek 2026」(2026年10月13日〜10月16日)において、空陸連携システムのデモンストレーションを実施。小型ドローンと4足歩行ロボットの映像をパソコン上の操作画面でリアルタイムに確認しながら、1台のコントローラで遠隔操作を行う。

写真:4足歩行ロボットの背部から離陸したドローン、遠隔操作システムの操作画面
4足歩行ロボットの背部から離陸したドローン(右奥)と、遠隔操作システムの操作画面(手前)(開発中のデモ機)