2026年9月11日、Wisteriaは、ドローンの自動巡回撮影とAI画像判定を組み合わせた建物外壁向け点検サービス「SORAMIRU(ソラミル)」の提供を開始したと発表した。
建物の外壁点検は有資格者による目視・打診が基本である一方、高所作業は危険を伴い、足場の設置や高所作業車の手配、天候などによって点検範囲や頻度が制限される場合がある。普及しつつあるドローンの活用には操縦技術と画像解析の専門知識が必要で、導入の障壁となっていた。
SORAMIRUは、登録した飛行ルートをドローンが自動巡回して外壁を撮影し、AIが「外壁のひび割れ」と「さび・腐食」を検知する。検知結果は種類・場所・信頼度とともにクラウド上に蓄積し、前回撮影との比較による悪化箇所・新規箇所の抽出から、点検レポートの下書き作成までを一気通貫で行う。最終的な判断は有資格者が行う前提とし、AIは一次スクリーニング(見落とし防止の補助)として機能する。
機体の用意・登録、操縦、飛行許可・承認の申請、飛行ごとの飛行計画の通報までWisteriaが行い、点検で見つかった汚れや劣化への対応も行う。
AIによる検知対象は「外壁のひび割れ(可視光)」「外壁のさび・腐食」。検証データでの実測値は、ひび割れ検知が正解率93%、さび・腐食検知の正解率が96%。外壁のタイル浮き・膨れ(赤外線)、外壁の剥離、地中レーダー(GPR)による空洞検知は試験運用中で、太陽光パネルのホットスポットは現在準備中だ。対応状況は公式サイトで公開する。
また、実際の点検現場の写真でAIの精度を検証する先行パイロット企業を募集する。ヒアリングと現場確認のうえ、1フライトからトライアルを実施し、点検レポートを提供する。
今後同社は、準備中・開発中の検知対象を順次試験提供へと進めていく。また、AI判定デモは英語表示に対応していることから、海外の点検事業者・管理会社への展開も視野に入れていく方針だ。
