2026年6月10日(ベルリン)、ローデ・シュワルツは、脅威となるドローンの探知、追尾、無力化を可能にする包括的なドローン対処システム(C-UAS)「THORIS」を発表した。
同システムは階層化されたマルチセンサー・スイートを基盤としており、無線制御ドローンに対するRF(無線周波数)探知に加え、電波放出が少ないドローンに対してもレーダーとEO/IR(光学・赤外線)センサーを用いて標的の探知、追尾、類別を行う。
すべての探知、追尾、迎撃機能は、統合指揮統制(C2)環境で管理され、人の監視を維持しながら交戦規定や法的枠組みを遵守する。
ジャミングが使えない環境では、指向性エネルギーを用いた対応へ移行。TRUMPF社が設計した高出力パルスレーザーを搭載した対ドローン専用ソリューション「THORIS LCS(Laser Combat System)」により、物理的な衝撃を加えることなくドローンの制御電子回路や推進システムを無力化する。
同システムはモジュール式アーキテクチャを採用しており、移動中の輸送車両や戦術車両、重要インフラなど、用途に合わせて拡張が可能。また、設計段階から特定の無力化装置やプラットフォームに依存しない構造となっている。
ドイツで開催された航空宇宙展示会「ILA Berlin 2026」では、地上車両に搭載したTHORIS LCSの実物大モックアップが公開された。同社は今後の検証実験を経て、2028年末に統合型THORIS LCS車両システムを実戦投入する予定だ。
