Teledyne FLIR OEMは、地上ベースのインテリジェンス、監視、偵察(ISR)向けの実戦配備対応ソフトウェアスタック「Prism Ground ISR」を発表した。
先行して発表された対ドローンソリューション「Prism C-UAS」に続くものであり、高度なコンピュテーショナルイメージングとAI駆動型の認識技術を地上プラットフォームに提供し、特定の軍用車両クラスを含む多様な目標の検出、分類、追跡を可能にする。
近年の複雑化するセキュリティ環境を背景に、継続的な状況認識に対するニーズが高まっており、国境監視から部隊防護、重要インフラの防衛まで、脅威をより早期かつ高精度に識別できるツールが求められている。
Prism Ground ISRは、特許取得済みの画像強調技術と高度なAIモデルを組み合わせることで、雑然とした環境においても誤検知を抑えながら高精度な目標認識を実現する。
このソフトウェアは、乱流補正、デヘイズ処理(霧・かすみ除去)、超解像技術を活用して赤外線映像の視認性を向上させるほか、独立した捕捉および追跡パイプラインにより、小型、高速、または機動性の高い目標の早期検出と高精度な追跡を可能にする。
Teledyne FLIR OEMが保有する実データと合成データの電気光学・赤外線データセットを用いて学習することで、軍用車両分類と、雑然とした環境における目標認識性能の向上を実現。標準で最大15種類のオブジェクトクラスに対応しており、デュアルユースAIモデル生成サービス「Prism AIMMGen」を利用することで、任務要件の変化に応じて合成データを活用しながら追加の目標クラスへ拡張できる。
迅速な統合を目的に設計されており、エッジAIプラットフォーム「NVIDIA Orin NX」および「AGX」上で動作する。Teledyne FLIR OEMの赤外線カメラモジュール「Boson+」および「Neutrinoシリーズ」(連続ズームモデルを含む)に対応するほか、一部のサードパーティ製赤外線・電気光学センサーとも互換性があり、マルチセンサーソリューションの構築が可能だ。
さらに、ソフトウェア開発キット「Prism Ground ISR SDK」により統合リスクを低減し、新たな機能を迅速に現場へ展開できる。
同社は、グローバル規模の生産体制と技術サービスチームを通じて幅広い戦術地上アーキテクチャへの導入を支援していく方針だ。
