2026年5月12日、マプリィは、自社開発の国産レーザードローン「mapry M4」による、国土交通省が定める「3次元計測技術を用いた出来形管理要領」の精度基準(±50mm以内)に対応した3次元点群の座標精度検証結果を公開した。

 3点以上の基準点による座標補正「ヘルマート変換」を用いることで、実務で多用される対地高度50mでの検証を含め全軸で要求精度をクリアし、セキュリティ性能と公共測量・土木現場で求められる厳格な精度を両立していることを実証した。

mapry M4出来形管理要領に対応、ドローンのイメージ

 現在、建設・土木業界では、国土交通省が推進するi-Constructionにより、ドローンを用いた点群計測が標準化されている。特に公共事業では、データの国外流出リスクを抑える「セキュリティ基準(国産機)」と、出来形管理要領が定める「水平・鉛直誤差±50mm以内」という厳しい精度基準への対応が求められる。

 マプリィは、ハードウェアとソフトウェアの双方を自社開発する技術を活用し、実務に即した精度検証を行った。

 社屋周辺の基準点において飛行高度を変えて精度検証を実施。標定点を用いたヘルマート変換を適用した後のRMSE(精度)データは以下の通りとなる。

【飛行高度別 精度検証結果】

飛行高度XY軸(水平)RMSEZ軸(鉛直)RMSE
30m34.6mm30.8mm
50m30.3mm14.7mm

※国土交通省 出来形管理要領 目標精度:水平・鉛直ともに±50mm以内

 mapry M4は、機体とセンサー、アプリを国内で一貫して最適化した国産ドローン一体型モデル。米国国防権限法(NDAA)準拠の通信モジュールを採用することでデータの国外流出リスクを排除。AES-256暗号化通信により、第三者による傍受や乗っ取りを防止し、国産機指定の案件にも円滑に対応する。

 現場の状況や求められる精度に応じて適した補正手法をソフトウェア上で選択可能。基準点と点群データをミリ単位でマッチングするヘルマート変換、基準点の設置が困難な場所やスピード重視の簡易測量・土量計測に対応する1点座標変換(シフト補正)を揃えている。

 連携アプリや解析ソフトにより複雑な操縦技術を必要とせず、誰でも標準的な手順で高精度なデータ取得を可能。タブレット上の地図画面で範囲を指定すると地形の起伏に合わせた飛行ルートを自動生成するほか、解析ソフトと連携してDSM・DTM・樹冠高モデルを自動生成する。

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