Teledyne FLIR OEMは、Prism SKR(読み:シーカー)のアップグレードを発表し、同ソフトウェアを自動ターゲティングから統合型クローズドループ自律プラットフォームへと発展させた。このアップデートにより、ミッション実行とインテリジェント監督を単一のプラットフォームに統合する。

ソフトウェアのイメージ画像

 対象となる誘導兵器システムには、スマート兵器、ロイタリング・ミュニション(徘徊型兵器)、空中発射エフェクト(ALE)、対UASプラットフォーム、消耗型兵器、迎撃機、FPVドローンなどが含まれる。タスク設定から実行までミッションライフサイクル全体を管理し、知覚に基づく自動ターゲット認識(ATR)と高度な機能により、競合環境における高精度運用を実現する。

 Prism SKRのピクセルロック・ターゲティングは、FPVドローン任務の最終数メートルの運用を支援し、信号干渉による手動制御の失敗が発生しやすい終末段階でも精密な自律性を確保する。

ターゲットビュー、照準点

 Teledyne FLIR OEMのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントであるJared Faraudo氏は、「高度なミッションスクリプトと、GitHub Copilotのような大規模言語モデル(LLM)ツールと互換性のあるAI加速型の開発および実行を統合することで、開発者は意図のスピードでシステムを計画・タスク化できるようになります。またQgroundControlプラグインにより、これらの機能は既存のオペレーターのワークフローに自然に統合されます」と、述べている。

 今回のアップデートで強化された主な機能には、3Dインタラクティブなエイムポイント選択、地形認識型オペレーション、ピクセルロック・ターゲティングが含まれる。これにより、信号劣化や喪失が発生しても正確で継続的な再識別(ReID)トラッキングが可能となり、FPVハンドオフ時の支援AIから完全自律ミッション実行までスケールアップする。これらの機能は、対地・対空・空対空・地対地といった幅広いミッションシナリオに対応する。

define mission intent with ai domain scripting(AIドメインスクリプトを使用してミッションの意図を定義する)、捜索と攻撃を可能にするミッションを作成

 Prism SKRは迅速なOEM展開を目的に設計されており、NVIDIA OrinやTeledyne FLIR OEMのAVPシステムオンモジュール(SOM)(Qualcomm Dragonwing QCS8550ベース)などの低消費電力エッジコンピューティングプラットフォーム上で動作する。Weapon Open Systems Architecture(WOSA)準拠ソフトウェアは、Boson、Neutrino IRカメラ、インテグレーターが選択した可視光センサーとシームレスに統合され、リアルタイムのターゲット追跡とシステム状態を提供する。包括的なアプリケーションプログラミングインターフェース(API)とソフトウェア開発キット(SDK)は、開発スピードを加速し、リスクを低減しながら性能最適化とカスタマイズを可能にする。

クルマをターゲットにとらえる様子