2026年2月24日に実施された「2025年度 第10回 CBRNEテロ災害対処千葉連携研修会 実働訓練」において、千葉市消防局は、Liberaware(以下、リベラウェア)の狭小空間点検ドローン「IBIS2」を活用して現場状況の確認・情報収集を行った。

 千葉市が実施するトライアル発注認定事業に基づき、同消防局はリベラウェアのIBIS2をレンタル導入しており、救助訓練等で継続的に活用している。

写真:倒れた負傷者と、飛行するIBIS2
実働訓練での負傷者と、IBIS2で現場状況を確認する様子

 リベラウェアは、千葉市が主催するトライアル発注認定事業において、2024年11月に認定を受けたことにより、認定期間中、リベラウェア製品は競争入札によらず千葉市との随意契約が可能となっている。この制度を活用し、千葉市消防局における救助訓練への活用および災害現場での迅速な人命救助を目的として、IBIS2をレンタル導入した。

 消防・救助現場において、隊員が危険な閉鎖空間に進入する前にIBIS2を先行して投入することで、現場状況を事前に確認する。これにより、二次災害の防止と迅速な救助活動の両立を図る。

【活用内容】

  • 日常的な各種救助訓練、および実際の災害現場における人命救助への活用
  • 有毒ガスや爆発のリスクがある現場等、隊員が進入する前の内部状況確認
  • 前進指揮所から現場の内部状況を各部隊へリアルタイム共有


 実働訓練では、商業施設等においてCBRNEテロ災害(化学・生物・放射性物質・核・爆発物による災害)が発生した際の各関係機関(警察・消防・医療等)の初動対応を検証した。

 ビルに不審な粉体・液体が散布された想定で、千葉市消防局警防課員(ドローン操縦者)がIBIS2を操作し、隊員の進入に先立ち機体を飛行させた。前進指揮所から災害現場の内部状況をリアルタイムで動画配信し、各部隊で情報を共有。隊員の安全を確保しながら、負傷者の位置や現場の汚染状況を迅速に把握するプロセスの有効性を実証した。

写真:飛行するドローン、操縦者
訓練の様子

 今後リベラウェアは、千葉市消防局の活用事例を通して得た現場隊員からのフィードバックや運用知見をもとに、ハードウェアとソフトウェア両面で改良を継続する方針だ。