2026年3月10日、SkyDriveは、米国フロリダ州に拠点を置くAeroauto Global(以下、Aeroauto)と、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の購入に向けた基本合意書(LOI)を締結したと発表した。これにより8機の購入および価格や納品スケジュールの基本条件に合意した。

 また、SAIフライト(以下、SAI)との既存のパートナーシップをサウスカロライナ州からフロリダ州へ拡大することに合意した。AAM(次世代モビリティ)への注目が高まる同州において各社との連携を強化し、2028年のサービス開始を目指す。

 このパートナーシップにより、SkyDriveは米国南東部、特に市場ポテンシャルの高いフロリダ州における事業基盤を拡大する。SkyDriveの空飛ぶクルマの開発知見とSAIの航空運航ノウハウ、Aeroautoの販売ネットワークを組み合わせることで、米国市場での拡大に向けた実行力を高める方針だ。

写真:握手を交わす2人
現地時間2026年3月9日に米国アトランタ州で開催されたVIRTICON2026の会場での締結式の様子。左:Aeroauto Founder & CEO Sean Borman氏、右:SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏。

 空飛ぶクルマの開発に取り組むSkyDriveは、米国における事業開発の重点エリアとして、航空産業の集積地である南東部でのネットワーク構築を推進している。先行して自治体や空港とのエコシステム構築を進めているサウスカロライナ州に加え、フロリダ州のAeroautoと提携したことで、米国南東部を一気通貫でつなぐ広域な事業ネットワークの土台を整えた。サウスカロライナのエコシステムを、Aeroautoの事業基盤を通じてフロリダへ拡張し、地域一帯の次世代移動インフラ構築を推進する。

 今回の合意に基づき、Aeroautoは2028年に4機、2029年に4機の計8機を順次導入する予定である。SkyDriveは、空飛ぶクルマ専用のショールームを運営する同社と共に、米国南東部エリアにおける空飛ぶクルマの普及と社会実装を進めていく。

フロリダ州マイアミビーチを飛行するSKYDRIVEのイメージ
機体購入の流れを示した図

※画像提供:SkyDrive

各社コメント

SkyDrive代表取締役CEO 福澤知浩氏

 米国市場において、サウスカロライナでの拠点設立から始まり、今回フロリダを拠点とするAeroautoという強力なパートナーを迎えられたことを大変嬉しく思います。SkyDriveは、米国現地で既に機能し始めているサプライチェーンや販売ネットワークといった具体的な事業基盤に注力しています。2025年の大阪・関西万博と大阪港、2026年の東京デモフライトの成功を弾みに、2028年以降、サウスカロライナやフロリダをはじめとする米国南東部での市場展開を、米国のパートナー企業と共に推進してまいります。

Aeroauto Global Founder & CEO Sean Borman氏

 フロリダ州は、空飛ぶクルマ(次世代航空モビリティ)を導入する場所として、世界で最も魅力的な市場の一つです。SkyDriveとの提携により、最先端の機体開発、運航のノウハウ、そして離着陸場などのインフラ整備という、事業に必要なすべてのピースが揃いました。私たちはAeroautoの販売プラットフォームや地域とのネットワークを活かし、フロリダ州と米国南東部において、空飛ぶクルマが当たり前に離着陸できる『空の玄関口』を構築していきます。SkyDriveおよびSAI Flight Servicesと力を合わせ、この新しい移動手段を皆さまの日常の一部にしていけることを非常に誇りに思います。

SAIフライトPresident Hunter Cuthbertson III氏

 SAIフライトは、ここ数年フロリダ州における事業を拡大してまいりました。SkyDriveとの連携に加え、フロリダ州が次世代航空モビリティ(AAM)の導入において米国をリードしようとする姿勢を鑑み、今回のような戦略的パートナーシップの一翼を担えることを大変嬉しく思います。今後数年でAAMが現実のものとなる中で、私たちの顧客に新たなサービスを提供できることを非常に楽しみにしています。