九州旅客鉄道(以下、JR九州)、兼松、JTB、SkyDrive、Skyportsは、大分県内における空飛ぶクルマの社会実装プロセス検討調査の最終報告をまとめ、2026年2月21日に大分県別府市内で実施したシンポジウムで発表した。

写真:次世代空モビリティと地方創生、壇上に並ぶ人

 この調査は、大分県事業「令和7(2025)年度 次世代空モビリティ商用サービス開発事業費補助金事業」の一環となる。空飛ぶクルマの社会実装に向けたノウハウを蓄積し、大分県における新たな移動価値や産業エコシステムの創出を加速させる。

実施内容

  • 運航ルートの蓋然性検証を踏まえた離着陸場(バーティポート)の適地選定
     2025年2月に大分県、JR九州、SkyDriveの3者が締結した連携協定に基づき、2028年度頃の商業運航開始を見据えた、開発の実現性が見込まれる3つの市(別府市、由布市、大分市)を中心に検討を実施した。まずは、大分県の地元ステークホルダーへのヒアリングとコンソーシアム内での調査に基づきリストアップを行い、地上アクセスや空域規制、後背地、周辺施設への配慮、面積などの指標に基づき、計48か所の候補地を抽出。その後、鉄道駅や港湾施設との連携や土地の特性を重視し、開発可能性の高い候補地を選定した。
    大分県内における空飛ぶクルマ運航イメージ
    次世代空モビリティの運航実現性が見込まれるエリア
  • 産官学連携による地域課題解決に向けた次世代空モビリティのユースケースの策定
     立命館アジア太平洋大学と連携し、学生や地場企業・団体など約80人が参画する3回のワークショップとフィールドワークを開催した。第1回目のワークショップでは、別府と湯布院における地域課題を抽出。その後、由布市まちづくり観光局協力のもと現地視察を実施し、湯布院における観光や生活における課題、次世代空モビリティの利活用について議論、検討を行った。第2回目のワークショップでは、抽出した地域課題について、利用者視点での具体的な次世代空モビリティの活用(ユースケース)の可能性を話し合った。ワークショップを通して地域住民の視点から、観光、地域交通、医療、物流・防災など、地域課題の解決に向けたユースケースを検討した。
    写真:複数の人がテーブルに着いて話し合う様子
    ワークショップの様子

    写真:屋外でフィールドワークを行う様子
    フィールドワークの様子
  • 社会受容性の向上に向けたプロモーション動画の製作
     社会受容性の向上に向けて「次世代空モビリティがある大分」をテーマとしたイメージ動画を作成した。

実施体制

JR九州(代表)・プロジェクト全体統括
・プロモーション動画作成
兼松・プロジェクト全体統括補助
・離着陸場の適地選定に係る調査・分析
JTB・ユースケースの検討・策定
・産官学連携ワークショップ企画・運営
SkyDrive・離着陸場適地選定に係る調査・分析
・ユースケースの検討・策定
Skyports・離着陸場の適地選定に係る調査・分析
・離着陸場候補地における実現可能性調査
・施設構想の検討