2026年10月5日、シー・エフ・デー販売は、QYSEA社製の産業用水中ドローン「FIFISH W6 MAX」を使用した洋上風力発電設備の水中点検事例を公開した。
モノパイル基礎および洋上変電所の水中構造を対象に、点検対象の探索、目視確認、付着物の除去、超音波肉厚測定、防食電位測定、犠牲陽極の3D計測までを実施。濁りなどにより視界が限られる水中環境において、複数のツールを組み合わせて設備の状態を確認する点検ワークフローを紹介している。
洋上風力発電設備では、潮流や濁りのある水中において、基礎構造や海底ケーブル周辺、犠牲陽極などを確認する必要がある。今回公開した事例では小型船から水中ドローンを展開し、モノパイル基礎と洋上変電所の水中構造を点検した。
目視で確認しにくい環境では2Dイメージソナーを使用し、モノパイルとベンドリストリクターの位置関係を確認しながら点検対象へ接近。点検作業では、水中ドローンに搭載した高圧洗浄機で構造物表面の海洋付着物を除去し、超音波プローブによる肉厚測定や、防食状態を確認するための電位測定を行ったほか、3D計測ツール「QY-MT-3D」を使用して犠牲陽極の形状や寸法を記録した。
点検箇所と取得した映像・測定データを対応付けて整理することで、関係者間での情報共有が円滑化されるとともに、同一箇所の継続的なデータを蓄積することで将来の比較評価にも寄与する。
【主な点検内容】
- 2Dイメージソナーによる濁水下での対象物確認
- カメラ映像による水中構造物の目視点検
- 高圧洗浄による海洋付着物の除去
- 超音波肉厚測定による鋼構造物の減肉確認
- 防食電位測定による電気防食状態の確認
- 3D計測による犠牲陽極の形状・寸法の記録
今回点検に使用したFIFISH W6 MAXは、カメラによる目視点検に加え、点検目的に応じたツールを装着可能。ソナーによる対象物の確認、高圧洗浄、超音波肉厚測定、防食電位測定、3D計測などのツールを組み合わせることができる。洋上風力発電設備の定期点検や異常確認、補修前後の記録などに対応する。