2026年9月11日、ジュンテクノサービスは、産業用水中ROV「FIFISH W6 MAX」と高圧洗浄ユニットを組み合わせた「水中高圧洗浄システム」の提案を開始したと発表した。

 ROVと高圧洗浄ユニットを組み合わせることで、機体のカメラで対象物を確認しながら付着物を除去し、その場で洗浄後の状態まで確認する。これにより従来の「見るためのROV」から、洗浄・点検・計測などの「作業を水中で実施するプラットフォーム」へと拡張を図る。

写真:FIFISH W6MAX、高圧洗浄システム一式
「FIFISH W6 MAX」と「高圧洗浄システム一式」

 FIFISH W6 MAXは、最大前進速度4.5ノット、最大15kgの有効ペイロード、最大潜航深度350mに対応する産業用ROV。陸上からの有線給電で長時間運用が可能。前方・下方Q-DVLによる定点保持や耐流性能、各種作業ツールを搭載できる拡張性を備えている。

写真:陸上で台車に載ったFIFISH W6 MAXが機体左右から水を噴出する様子
高圧洗浄システム稼働時の様子

 港湾やダム・取水設備、発電設備、船舶などの水中構造物では、貝類や海生生物などの付着物によって表面確認や維持管理作業に手間を要する場合がある。水中での洗浄や点検では、潜水作業員による作業や設備停止、船舶の場合は入渠・陸揚げ作業を行うこともある。

 船舶の船底に付着した貝類や海生生物などの除去では、将来的に港湾での停泊時間を利用して付着物を水中で除去し、陸揚げや長時間の運航停止を伴う作業を減らす運用を提案していく。また、船舶に限らず付着物の除去や状態確認が必要となる幅広い水中設備へと展開する方針だ。

 同社は今後、さまざまな現場条件での有用性や運用方法について検証を進めていく。

写真:洗浄前、洗浄中、洗浄後
付着物の洗浄中の様子(メーカー実証資料に基づき公開)
写真:水中高圧洗浄システムにより、水中で船底の付着物を除去する様子
写真:モニターに映る映像を確認しながらコントローラーを操作する様子
実際の産業用水中ROV活用現場の様子

 同社は、2026年9月25日に開催される「ドローンジャーナルコンファレンス&エキスポ 2026 秋」において、W6 MAXの実機と高圧洗浄システムを展示する。さらに9月29日には埼玉県川口市内の河川において、産業用水中ドローンFIFISHシリーズの実地デモンストレーションを実施する予定だ。

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