2026年9月2日、Liberaware(以下、リベラウェア)は、カナダNEO Battery Materialsの韓国子会社NEO Battery Materials Korea(以下、NBMK)と、日本国内におけるドローン用高性能バッテリーの生産体制構築および共同事業化に向けた意向書(LOI)を締結したと発表した。
2026年8月に設立されたリベラウェアの子会社HINOTATEも協力事業に参画し、国産無人機プラットフォームを支える重要構成部品の国内サプライチェーン構築を進める。
自然災害の激甚化やインフラ老朽化、人手不足に加え、安全保障やデュアルユース(軍民両用)技術の需要拡大を背景に、無人機本体だけでなく安定運用や性能を左右する重要構成部品の国内における安定的な調達・生産基盤の構築が課題となっている。
特にバッテリーは飛行時間や航続距離、搭載重量などに直接影響する重要な構成部品である。NBMKは金堤(Gimje)にバッテリー電極やバッテリーの生産拠点を有しており、シリコン負極材料などの次世代バッテリー技術を基盤に高性能バッテリーの開発・生産体制の拡大を進めている。シリコンアノード技術を活用したドローン用バッテリーは、NEO Battery Materialsの自社試験において、従来の商用ドローン用バッテリーと比較して容量50%超、エネルギー密度は約40%向上することを確認している。
リベラウェアとHINOTATEが有する無人機の開発・社会実装に関する知見と、NBMKが有するバッテリーの材料・電極・セル・パック・BMSに関する技術および生産基盤を組み合わせ、国産無人機プラットフォームを支える重要構成部品の国内生産・安定供給体制の構築および共同事業化の可能性を検討する。具体的な投資額、生産量、購入量、技術ライセンス、事業開始時期は、今後の事業性評価や協議を経て別途契約により定める予定だ。
【協議・検討内容】
- 日本国内における生産施設、設備、用地および生産能力
- 電極材料、セル構成部品、BMS、ケース等の調達・供給体制
- セル組立、バッテリーパック生産、検査および品質管理体制
- 日本国内における部材の調達およびサプライチェーン構築
- 技術支援、人材育成および品質認証取得に向けた協力
- 共同事業会社その他の事業運営体制および投資方法
- Liberawareをはじめ国内外の無人機メーカー等への供給体制
- 将来的な主要材料・部品の日本国内での生産・供給の可能性
この提携を通じて、リベラウェアおよびHINOTATEは、国内におけるバッテリーの生産・供給体制の構築を検討するとともに、機体とバッテリーを一体で最適化する開発体制の構築を目指す。今後は情勢を踏まえながら、NBMKの韓国・金堤における生産基盤を活用した供給に加え、電極その他の主要材料・部品を含め、日本国内で生産・供給する可能性についても3社で協議・検討していく方針だ。
