2026年8月31日、エイト日本技術開発(以下、EJEC)とFullDepthは、小型AUV(自律型無人潜水機)の開発および国内生産に関する業務提携基本契約を締結したと発表した。あわせて、EJECからFullDepthへ出資する資本提携も実施する。

 この提携により、水中・水域の状態をデジタルデータとして取得・解析し、点検や維持管理の意思決定に活用する「海洋DX」の基盤を、国産機体によって国内に確立することを目指す。

エイト日本技術開発とFullDepthのロゴ

 海外製AUVにおける修理期間の長期化に伴う稼働率の低下や、近年の円安に伴う調達額の上昇から、国内で開発・生産、保守できる国産機体への需要が高まっている。2026年7月の「日本成長戦略」においても戦略17分野に「海洋」が位置づけられ、主要な製品・技術等として「海洋無人機(海洋ドローン)」が挙げられている。

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 EJECは2017年に海外製AUVを導入し、河川、砂防、港湾、上下水道などを対象とする水管理インフラ事業において運用実績を重ねてきた。2026年6月には「水ソリューションワークス」を新設し、AIや高度シミュレーション技術を融合した水域環境データの取得・解析ソリューションの実装を進めている。

 FullDepthは、10年以上にわたり産業用水中ドローン(ROV)の開発・国内生産を手掛け、機体制御技術や水中データの取得・解析基盤を構築してきた。

 両社は内閣府の「令和6年度AUV利用実証事業」に共同で採択されるなど、業務上の連携を重ねてきた。今回の提携において両社は、仕様決定から試作、製品化に至る各工程を通じて小型AUVの開発を進める。

 FullDepthはAUVの技術面の開発を主導し、設計・生産・保守を国内で完結できる体制構築に取り組む。

 EJECは、AUVの用途開発および事業化を主導し、要求仕様の提示と試作品へのフィードバックに取り組む。港湾・漁港の係留施設や外郭施設、海岸保全施設、河川・ダム施設などを対象に、AUV・UAV・ASV・ROV等の新技術を用いた施設点検で蓄積した要求を開発に反映し、完成後は施設点検から維持管理計画・補修設計に至る一連の業務への導入を目指す。

両社の主な役割、両社で目指すもの