NSi真岡は、DJIの産業用ドローンに対応したクマAI検知機能「クマスキャン」を2026年7月1日に発売した。
ドローンを用いた害獣対策では、上空からの映像を目視で確認し、動く対象がクマであるかを判断するために高度な技術と集中力を要する。この課題に対し、DJI社製ドローンに搭載されたAI検知機能を利用し、クマを自動で識別・検知する機能を開発した。
- DJIの最新フラッグシップ機・設置型自動運用ソリューションに対応
DJI社製ドローン「Matrice 400」「Matrice 4/4Dシリーズ」、自動離着陸・充電システム「DJI Dock 3」に対応。広範囲の捜索や自動巡回ルートでの監視に対応し、クマ検知時には位置座標を指定のメールアドレスへ即座に通知する。 - 純正アプリにそのまま導入可能
標準アプリ「DJI Pilot 2」やクラウド管理プラットフォーム「DJI FlightHub 2」に直接組み込みが可能。外部の解析用PCや特別なソフトウェアが不要なため、既存の機材構成のまま導入できる。 - 空からのリアルタイム監視&通知体制
ドローンに搭載したAIが映像からクマを自動検知し、見落としを防ぐ。DJI FlightHub 2を介して、本部と現場で映像や位置情報をリアルタイムに共有できるため、迅速な避難誘導や的確な初動対応が可能になる。 - スピーカー・ライト連携による威嚇や注意喚起
クマを検知した際、搭載スピーカーでの警告音送出やライトの点灯による注意喚起が可能。発見するだけでなく現場での被害未然防止や周囲への呼びかけに寄与する。
製品の正式リリースに先立ち、群馬サファリパークで実証実験を実施。ドローンポートDJI Dock 3と赤外線サーマルカメラ搭載ドローンMatrice 4TDを使用して園内のクマを対象としたAI検知を行った。その結果、クマの全身・胴体部分が視認できる条件下での安定した自動検知を確認したほか、木陰、水場、柵、構造物の影といった複雑な環境下での検知事例を確認した。一方、広域撮影時など対象が小さく写る場合や、草木・構造物による一部遮蔽、併用背景の暗部との重なりがある場合には、撮影条件によって検知スコアに差が発生することがわかった。
そのため同社は、対象が小さく写る場合や草木に隠れる場合は補助的に活用すること、必要に応じてカメラズームを使用し、照度不足の際はスポットライトを併用することを推奨している。
同社は今後、この実証データをもとに、遠距離・小サイズ・遮蔽環境下での検知精度向上を重点項目としてテストを重ね、アップグレードパッケージの提供を継続するとしている。
製品・サービス概要
| 製品名 | クマスキャン |
| 発売日 | 2026年7月1日 |
| 対応機種 | DJI Matrice 400/Matrice 4シリーズ/DJI Dock 3 |
| 対応アプリ/システム | DJI Pilot 2/DJI FlightHub 2 |
| 価格 | クマスキャン:30万円(税抜) 年間アップグレードパッケージ:3万9,800円(税抜) |
| 方式 | クマスキャン本体(提供時の最新版買い切り、7月提供時点:Ver.2.0) 年間アップグレードパッケージ(導入から1年間のアップデートの提供等) ※アップグレードパッケージで提供されたバージョンは1年経過後も利用可能。 |
