2026年6月9日、Terra Drone(以下、テラドローン)は、ドリームベース、北海道グリーンメンテナンスと連携し、自社開発の屋内点検用ドローン「Terra Xross 1」を用いた下水道管のデモ点検を2026年3月30日に実施したと発表した。
国内の老朽化したインフラ点検の効率化は急務となっている。なかでも下水道管内は、非GPS環境かつ暗所であることに加え狭い空間も多く、従来の手法では安全性や効率性に課題があった。
【下水道点検の課題】
- 人手による危険作業
水位が高い場所や大口径(直径2m以上)の配管では、従来のロボット(カメラ車)が走行できず、作業員が直接潜る必要がある。管内は酸素欠乏や硫化水素中毒のリスクを伴う過酷な環境であり、作業者の安全確保が大きな課題となっている。 - 技術的な制約
配管内は非GPS環境かつ暗所であるため、一般的なドローンでは位置安定が難しく、飛行難易度が非常に高い。また、従来の屋内点検用ドローンは高額な機体も多く、導入のハードルとなっていた。
Terra Xross 1は、LiDARセンサーと4Kカメラを搭載し、非GPSかつ暗所でも安定した飛行が可能。高性能カメラにより暗所でも異常箇所を鮮明に捉えることができる。また、競合製品と比較して約3分の1の価格水準を実現している。
デモ点検の概要
今回のデモ点検ではTerra Xross 1を活用し、北海道内の非GPS・暗所環境の下水道管内で飛行検証を実施した。その結果、安定した飛行と高品質な映像取得を確認し、危険を伴う下水道点検の省人化・安全性向上に向けた有効性を実証した。
テラドローンは、現場のニーズに即した機体開発と改良を継続し、Terra Xross 1を全国の自治体やメンテナンス企業へ展開していく方針だ。
| 実施日 | 2026年3月30日 |
| 飛行環境 | 北海道内の下水道管(地下20~30m、直径5mの大口径) |
| 飛行結果 | LiDARセンサーとビジュアルセンサーの両方を活用し、暗所かつ狭い環境下で10~20mの安定飛行に成功。 |
【各社役割】
| 北海道グリーンメンテナンス | デモ点検の実施主体、現場対応、点検手法の提案 |
| ドリームベース | 機体販売、ドローンオペレーション、現場支援 |
| テラドローン | 機体の開発・製造、技術支援 |
