2026年5月12日、SkyDriveは、東北電力グループのヘリコプター運航会社である東北エアサービスと、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の機体購入に向けた基本合意を締結したと発表した。機数は1機で、2028年の納品を目指す。
東北エアサービスは、空飛ぶクルマが持つ静音性や使いやすさ、低コストといった利点を生かし、観光遊覧等のエンターテインメント用途から、人・物の輸送手段、医療・防災分野での活用を視野に入れている。なお、SkyDriveと日本国内のヘリコプター運航会社が機体購入に関する覚書を締結するのは今回が初めてとなる。
SkyDriveは「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに掲げ、空飛ぶクルマを開発してきた。2025年の大阪・関西万博および大阪都市部、2026年2月には東京都でデモフライトを成功させており、2028年の商用化を見据えた活動に取り組んでいる。
東北エアサービスは1991年の設立以来、ヘリコプターを用いた送電線の巡視点検や山岳地帯などアクセスが困難な場所への資材輸送を軸に、電力の安定供給と社会インフラを支えてきた。地方都市における持続可能な交通システムの構築と、次世代エアモビリティによる新たな地域活性化を目的に、長年培ってきた航空運用の知見を空飛ぶクルマへと展開する。
今回の締結により東北エアサービスは、機体性能や安全性、インフラ要件の詳細確認、実運用における成立性の多角的な検証を行い、空飛ぶクルマの導入を目指す他企業とも連携し、地域の多様なニーズに柔軟に応える「マルチユース型」運用モデルの実現を目指す。
各社代表コメント
東北エアサービス取締役社長 大内重行氏
SkyDrive社が開発する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」に関する購入に向けた覚書の締結を通じ、次世代エアモビリティの社会実装に向けた具体的検討を進めてまいります。今後は、機体性能・安全性・運用条件、ならびにインフラ要件等の詳細を確認し、実運用における成立性を多角的に検証してまいります。また、国内唯一のeVTOL 開発企業である同社との連携を通じ、運航事業者の視点からの知見等を提供し、機体の開発にも貢献していく所存です。さらには、eVTOLを活用した、東北地方・新潟県の活性化に寄与する安全・安心・快適なまちづくりを目指し、観光・地域交通・医療・災害対応など多様なニーズに応える「マルチユース型」の運用モデルの展開を考えてまいります。
SkyDrive代表取締役CEO 福澤知浩氏
このたび、東北エアサービス株式会社様との機体購入に向けた基本合意書(LOI)を締結できましたことを、大変嬉しく思います。当社は「100年に一度のMobility革命を牽引する」というミッションのもと、空飛ぶクルマの開発と社会実装に取り組んでまいりました。これまで大阪・関西万博や、大阪港、東京都におけるデモフライトを通じて技術と運用の可能性を着実に積み重ね、現在は2028年のサービス開始に向けた重要なフェーズに入っております。こうした中で、30年以上にわたり東北地域の社会インフラを支えてこられた東北エアサービス株式会社様と連携できることは、空の移動を地域に根付かせていくうえで非常に大きな意義を持つものと考えております。本LOIの締結を契機に、観光や地域交通、さらには災害対応など、多様な用途に対応する「マルチユース型」の運用モデルを東北から実現し、持続可能な地域エコシステムの構築に共に貢献してまいります。空の移動が地域の新たな価値となり、人や産業の流れを生み出すことで、地域の可能性を一層広げていけるよう、引き続き取り組んでまいります。
