2026年4月24日、SkyDriveと西日本高速道路(以下、NEXCO西日本)は、空飛ぶクルマのサービスエリアおよびパーキングエリア(以下、SA・PA)における事業可能性の検討を行うことを目的に「SA・PAでの空飛ぶクルマを活用した事業に係る連携協定」を締結したと発表した。

写真:協定書を手に並ぶ2人
左:SkyDrive代表取締役CEO 福澤知浩氏、右:NEXCO西日本 代表取締役社長 芝村善治氏

 空飛ぶクルマ開発に取り組むSkyDriveは、2025年の大阪・関西万博や大阪都市部において約1か月半、2026年2月に東京都でのデモフライトに成功。2028年の空飛ぶクルマ商用化を目指している。NEXCO西日本は、中期経営計画「MOVE!2030」に基づき、新たな事業領域へ積極的に挑戦することとしている。

 SkyDriveは、空飛ぶクルマの社会実装に向けた検討を進める過程において、検討地域の近隣に位置するSA・PAの活用に着目。10~30kmごとに設置されている既存のSA・PAに離着陸場(バーティポート)の機能を併設することで、次世代モビリティによる新たな体験価値を創造するとともに、高速道路沿線の地域発展に貢献する。

 NEXCO西日本は中期経営計画の方針に加え、法人会員として属する関西経済連合会が推進する大阪・関西万博の「万博レガシー」の社会実装の考え方とも合致することから、今回の連携に向けた協議を開始した。

連携目的・検討内容

 この連携により、NEXCO西日本が管轄するSA・PAを拠点とした空飛ぶクルマの導入可能性を検討する。

  • 新たな価値創出・地域貢献
     SA・PAを、遊覧飛行をはじめとした新たな価値を体験できる目的地へと転換し、将来的には地域への結節点として地域発展に貢献する。
  • 防災分野における機能強化
     災害時における被災状況の把握や復旧対策の検討など、防災・減災の観点からも一定の役割を果たすことが期待できる。

 今後両社は、次世代モビリティとして期待されている空飛ぶクルマの社会実装およびSA・PAにおける新たな価値創出、地域活性化、災害対応力の強化などの実現に向け、活用方法や候補エリアなどを検討していく。

写真:SAに設置されたバーティポートでスタンバイする空飛ぶクルマ
サービスエリアを離着陸する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のイメージ

各社コメント

SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏

 この度、高速道路という西日本の物流・人流の要を担うNEXCO西日本様と連携協定を締結できましたことを、大変光栄に思います。私たちは「100年に一度のMobility革命を牽引する」というミッションのもと、空飛ぶクルマの開発に邁進してまいりました。今回の連携は、陸における人流・物流を支える道路ネットワークと、私たちが切り拓く「空」のモビリティが融合する、極めて意義深い一歩となります。

 広大な高速道路ネットワークの中に位置するサービスエリアやパーキングエリアは、多くの方々が訪れる地域のハブとなっています。ここに空の拠点が加わることで、SA・PAは「通過点」から「感動的な空の体験に出会える目的地」へと進化します。空からの遊覧体験などによる観光価値の向上はもちろん、防災といった社会インフラとしての機能も強化し、地域の安全・安心にも深く貢献してまいります。地域の皆様に愛され、必要とされる次世代モビリティの実現に向け、NEXCO西日本様と共に、多面的な価値の創出を一歩ずつ着実に進めてまいります。

西日本高速道路 代表取締役社長 芝村善治氏

 SkyDrive様は、「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて、国内で最も前進しておられる企業であり、既に多くの自治体やインフラ企業とも連携を進めておられます。そうした中、この度、当社としても、連携して検討を進めていくための協定を締結する運びとなりましたことを、大変光栄に思っております。

 今回の連携により、当社としては、サービスエリア・パーキングエリアという場を、単なる休憩施設にとどめることなく、遊覧飛行をはじめとした新たな価値の創出を通じて地域に新たな賑わいをもたらすとともに、災害時には被災状況の把握や復旧対応の検討など、防災・減災の観点からも一定の役割を果たす可能性があるものと考えております。また、当社は関西経済連合会の会員企業として、本連携が、関西経済連合会の示す「大阪・関西万博を契機とした先進技術の社会への展開」という考え方にも合致するものと考えております。

 今後は、SkyDrive様とともに、「空飛ぶクルマ」という夢のある技術が、将来において地域社会の発展や災害対応力の強化に貢献していく可能性を見いだせるよう、活用方法や具体的な候補エリアなどについて、両社で力を合わせ、具体的な検討に取り組んでまいります。