2026年3月31日、NECファシリティーズは、4月に開業予定の「NECイノベーション新棟(仮称)」において、電気設備の巡回点検を行うロボットの実証実験を開始したと発表した。実証実験には、ugoが開発した業務DXロボット「ugo mini」を活用する。
実証実験では、ロボットが建屋内を自律的に走行し、点検ルート上に設置された仕様の異なる電気設備のメーターをカメラで読み取る。取得したデータは自動でデータベースに登録され、点検結果の記録・管理に活用される。これにより、従来2人で対応していた巡回点検を「1人+ロボット」で実施できるかを検証する。ロボットが巡回している間、担当者は別の作業に従事できることから、人とロボットの協働による設備点検業務の効率化を目指す。
NECファシリティーズは、半導体・電子部品、医薬品、自動車の工場やデータセンターを対象に、建設、環境、施設管理の3つの事業を一気通貫でつなぎ、総合的なファシリティマネジメントをサポートするIFM(Integrated Facility Management)を提供している。近年、施設管理の現場では、人手不足や安全・品質の維持に加え、点検業務のデジタル化による業務の高度化が求められている。特に電気設備の巡回点検は、広範囲に点在する複数の計器を目視で確認し、記録・転記する点検作業の効率化が課題となっていた。
今回の実証実験は、NECが推進するオープンイノベーションの取り組みのもと、ロボットの自律走行ソフトウェア分野に知見を持つNECソリューションイノベータと共同で実施する。今後、NECファシリティーズの研修・研究開発センター「FM-Base」でも同様の実証実験を行う計画だ。
NECファシリティーズは今後、実証結果をもとにロボットによる点検対象設備の範囲と点検エリアを拡大し、作業効率化の効果を検証の上、施設管理の現場への導入を検討する。
