2026年3月27日、国土交通省は、「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)」で実施しているプロジェクト成果の社会実装に向けたロードマップを公表した。
この事業は、SBIR制度において、革新的な研究開発を行うスタートアップ等が社会実装につなげるために実施する大規模技術実証(フェーズ3)に対して補助を行い、スタートアップ等が有する先端技術の社会実装の促進を図ることを目的としている。
国土交通省は、補助期間終了後5年間にわたるプロジェクト成果の社会実装に向けたロードマップを作成し、政府調達、標準化、規制緩和、利活用環境の整備、導入普及促進等、政府やスタートアップ等が行う具体的な取り組みを示した。
【ロードマップの主な視点】
- 事業実施体制・サプライチェーンの構築
- 初期市場の創造
- 業界ルールの確立・社会受容性の向上
- 市場環境の整備
ドローンは、インフラ設備の巡視、河川状態の監視・保全、港湾鋼構造物の点検、港湾施設の点検・調査、鉄道施設の維持管理について主に採用されている。
社会実装ロードマップ(抜粋)
【第1分野】災害に屈しない国土づくり、広域的・戦略的なインフラマネジメントに向けた技術の開発・実証
建設施工・災害情報収集における高度化(省力化・自動化・脱炭素化)の技術開発・実証/インフラ設備における平時、災害時、被災後の巡視作業の効率化に資するドローン開発・実証
- インフラ設備の高効率巡視作業用小型ドローンとスウォーム飛行技術の開発
- 長距離飛行ドローン(バッテリー駆動)による安全、自動、簡単な河川巡視の実現
- 山間部においても長時間かつ降雨下で飛行可能な機体の開発
デジタルツインを活用した公共構造物(道路・河川)の維持管理手法の技術開発・実証
- 「事後保全」から「状態監視保全」へ次世代水空ドローンによる河川状態監視と保全プロジェクト
【第2分野】国際競争力強化に資する交通基盤づくりに向けた技術の開発・実証
AUV(自律型無人潜水機)・ROV(遠隔操作型無人潜水機)を活用した港湾鋼構造物の点検効率化・高度化に関する技術開発・実証
- 小型AUVを用いた日常的な港湾構造物点検システム開発
- 水中吸着ドローンによる自律非破壊検査
ドローンを活用した港湾施設の点検・調査効率化に関する技術開発・実証
- ドローンを活用した港湾施設の点検・調査効率化に関する技術開発・実証
- ドローンによる港湾施設の点検・維持管理の効率化と、災害時においても現状把握できる可視化の仕組みの技術開発・実証
- ドローンを用いた港湾施設の自動化点検システムの開発
- 港湾点検・巡視の効率化と迅速化を目的としたドローンの活用および映像解析AIの開発
【第3分野】安全・安心な公共交通等の実現に向けた技術の開発・実証
鉄道施設の維持管理の効率化・省力化に資する技術開発・実証
- 鉄道環境に対応したドローンを用いた鉄道点検ソリューションの構築
▼国土交通省SBIRフェーズ3基金事業
https://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000132.html
