2026年1月13日、大倉精神文化研究所は、歴史的建造物である横浜市大倉山記念館の記録を長く残していくため、建物デジタル診断研究会と連携し、建物のデジタルアーカイブ化に取り組むことを発表した。

写真:街並みの中の公園に見える横浜市大倉山記念館、横浜市大倉山記念館の内部、ドローンと360度スキャニングカメラ

 1991年(平成3年)に横浜市指定有形文化財に指定された横浜市大倉山記念館は、実業家大倉邦彦が心豊かな人材育成のため、大倉精神文化研究所の本館として1932年(昭和7年)4月に竣工、2026年に築94年を迎える。

 設計者は1867年(慶応3年)生まれの長野宇平治。近代建築の父辰野健吾の弟子として、日本銀行の増改築や全国各地の銀行など、重厚で格調高い建築を手掛けた。大倉山記念館は、大倉邦彦が考えた東西文化の融合をイメージしたプレ・ヘレニック様式の建物で、大倉山エルム通り商店街にも影響を与えている。構造は鉄骨・鉄筋コンクリート造3階建てで、維持保全が難しい複雑な形状の建物である。

 建物デジタル診断研究会は、ドローンを活用して高さや撮影角度を変えて外周部の撮影を行い、専用ソフトにより三次元モデルを作成する。館内は衝突防止機能付きドローンと360度スキャニングカメラを併用し、三次元モデル化を行う。

 これにより、歴史的建造物をデジタルアーカイブ化して記録するだけでなく、維持管理のメンテナンスにも活用する。デジタルアーカイブ化は2026年1月19日より開始する予定だ。