2025年12月3日、KDDIスマートドローンは、四国電力送配電が管理する讃岐変電所において、Skydio社の自動充電ポート付きドローン「Skydio Dock for X10」を活用し、設備の自動巡視点検を実証したと発表した。
この実証では、変電所の巡視・点検業務の高度化を目的に、ドローンの自動飛行により設備や計器類の撮影を行い、変電所構内の複雑な環境下でも安定した自動飛行と撮影が可能であることを確認した。
自動巡視点検実証の様子（YouTube：【公式】KDDIスマートドローンチャンネル）
変電所の巡視点検業務は、広大な構内にあるさまざまな設備の状態を確認するため、多大な時間と工数を要する。作業員の負担軽減と業務効率化が課題となる中、自動充電ポート付きドローンを活用した遠隔での自動巡視点検が新たな解決策として期待されている。
実証について
実証では、2025年9月30日から10月2日までの期間、四国電力送配電の讃岐変電所において、自動充電ポート付きドローンの自動飛行性能を検証するとともに、各種変電設備および計器の自動撮影を行った。
その結果、変電所構内の複雑な環境において適切な飛行ルートを選定することで、安定した自動飛行が実施できることを確認した。また、変圧器や遮断器などの変電所設備や、集合制御箱の回数計、ガス圧計などの計器類の自動撮影が可能であることを確認した。
KDDIスマートドローンと四国電力送配電は、今回の実証で得た知見をもとに、変電所の巡視・点検業務の効率化やインフラ維持管理の高度化を推進するとしている。
