2025年11月21日、イデオモータロボティクスは、米国Freefly Systems社製の高性能LiDARシステム「FLUXシリーズ」の国内出荷を開始した。

写真:「FLUX H1」「FLUX O1」「FLUX L1」

 Freefly Systemsが2025年8月に発表したFLUX LiDARシリーズは、測量・森林管理・インフラ点検・空間モデリング用途に特化した最新ソリューション。最新IMU、デュアルアンテナGNSS(L1/L5など)、2,000万画素カメラなどを備え、複雑な地形・植生にも対応する。

FLUX H1 LiDARの各部説明
FLUX H1

 FLUXシリーズは、簡単な操作性と現場での迅速なデータ処理を特徴としている。

 各FLUXのプロファイルを反映した飛行計画を簡単に作成でき、iPad上のアプリからRECボタンを押すだけで測量ミッションを開始する。IMU・GNSS・LiDARが自動で同期・記録を行い、LiDARセンサーのキャリブレーションで行う特殊な飛行パターン等を必要としない設計だ。

 計測後は、着陸してSTOPボタンを押すことで記録を終了。USB-Cドライブを取り出してiPad等へ接続することで、現場で数分以内に点群処理し可視化ができる。

 データ出力は、LAS/LAZ形式に対応。座標参照系(CRS)も6,500以上から選択できる。後処理(PPK)も可能。

 Pixhawk Payload Bus仕様のインタフェース「Smart Dovetail」は、同社のAstroシリーズやAlta X Gen2とシームレスに統合できるよう設計されている。

 LiDAR本体やアプリケーションの使用権など、購入後の追加ライセンスは不要。

写真:iPad ProとFLUX FLOWアプリケーション
FLUX FLOWアプリケーション(iPad Pro)
写真:Flux L1外観
FLUX L1

製品仕様

FLUX H1

 エントリーモデル。非反復スキャンを搭載し、反射の少ない対象物も正確に捉える。

写真:FLUX H1を搭載し飛行するASTRO Max
ASTRO Maxに搭載されたFLUX H1
レーザーチャンネル数32
精度±3cm
1秒あたりのポイント数1,920,000
リターン3
レンジ300m
FOV360°×40.3°
重量約690g

FLUX O1

 NDAA準拠。信頼性と安全性を備え、重要なミッションでも安心して運用が可能。

写真:FLUX O1を搭載したASTRO Max
ASTRO Maxに搭載されたFLUX O1
レーザーチャンネル数128
精度±3cm
1秒あたりのポイント数5,242,880
リターン2
レンジ200m
FOV360°×40°
重量約663g

FLUX L1

 軽量かつ高性能。あらゆる現場でプロ品質の計測性能を発揮する。

写真:FLUX L1を搭載したASTRO Max
ASTRO Maxに搭載されたFLUX L1
レーザーチャンネル数6
精度±5cm
1秒あたりのポイント数720,000
リターン3
レンジ450m
FOV70°×77°
重量約715g
写真:ハンドヘルドコントローラー「Pilot Pro」とFLUX FLOWアプリケーション
FLUX FLOWアプリケーション(ハンドヘルドコントローラー「Pilot Pro」)
写真:iPad ProとFLUX FLOWアプリケーション
FLUX FLOWアプリケーション(iPad Pro)
Pilot Pro AMC 飛行プラン画面
Freefly Systems Flux Lidar シリーズ(IDeomotor Robotics YouTubeチャンネル)
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