SKY TRYINGは、2025年10月18日に開催された厳島水中花火大会において、ドローンを活用した警戒監視運用を実施した。安全な大会運営と観客・関係者の保護を目的に、ドローンによる上空・海上監視を行った。
厳島水中花火大会では、例年多くの観覧船や作業船が海上に集まるため、牡蠣筏(かきいかだ)との衝突や船舶同士の接触が発生し、現場での迅速な対応が課題となっていた。
この課題に対し、2025年度はSKY TRYINGが提案したドローンによる警戒監視システムを導入した。上空からの広域監視に加え、事故等の事象が発生した場合には位置情報を共有し、海上保安庁の巡視船や花火大会警戒船の迅速な対応が可能となった。これにより、従来よりも早い初動対応と、現場間の情報連携精度の向上を確認した。
警戒監視運用では、ドローンポート2台を設置し、2機の自動航行により効率的に離着陸を行った。1機は自動ルート飛行による定期的な航路監視、もう1機は追尾用手動飛行によりリアルタイム映像監視・警戒を実施した。また、位置情報共有システムにより現場間連携を強化した。
【実施概要】
| 実施日 | 2025年10月18日 |
| 実施場所 | 広島県廿日市市 厳島周辺 |
| 運用目的 | 花火大会における安全警戒、海上・空域監視、接触事故防止 |
| 活用技術 | AI航行制御、リアルタイム映像伝送、位置情報共有ネットワーク |
SKY TRYING代表社員の池田喬志氏は、「ドローンによる監視により、海上全体の状況を即座に把握し、異常時には迅速な対応が可能となった。今回の成果は、安全運営における新しいモデルケースになると考えている」と述べている。
