SkyDriveは、2025年9月24⽇付で、スズキ代表取締役副社長 社長補佐である石井直己氏と、日本政策投資銀行執行役員 イノベーション投資部長である竹森祐樹氏が、新たに社外取締役に就任したと発表した。
これまで社外取締役を務めた大前創希氏、堤達生氏、蛭間芳樹氏は、両氏の就任をもって退任した。
SkyDriveは、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに掲げ、「日常の移動に空を活用する」未来を目指し、空飛ぶクルマの開発に取り組んでいる。大阪・関西万博では、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のデモフライトを披露した。現在は機体の商用運航に必要な型式証明の取得に向けた活動を進めるとともに、国内外のパートナー企業と連携し、商用化に向けた事業検討を促進させている。そのため、各活動の加速や組織拡大に向けた経営体制の強化が急務となっている。
新たに社外取締役に就任した石井氏は、SkyDriveの株主であるとともに、スズキの代表取締役副社長 社長補佐として、自動車の量産化、品質管理、グローバルなサプライチェーンマネジメント、コスト管理に豊富な知見と実績を持つ。こうした経験により、SkyDriveの持続的成長と企業価値の向上に加え、空飛ぶクルマの量産体制の構築、品質保証体制の確立、サプライチェーン戦略の策定において示唆や助言が得られることを期待する。
竹森氏は、日本政策投資銀行(DBJ)においてイノベーション投資部長を務め、長年にわたり航空機産業への投融資や産業調査を主導してきた。国内外の航空機メーカーやエアラインとの幅広いネットワークを持ち、航空宇宙産業における技術の事業化や産業創造に関する知見を有している。こうした経験が、持続的な成長と企業価値の向上、機体の型式証明取得後の事業化の事業戦略に重要な役割を果たすとしている。
各者コメント
社外取締役 石井直己氏
この度、株式会社SkyDriveの社外取締役に就任する機会をいただき、心より光栄に存じます。スズキ株式会社は2022年よりSkyDriveと連携し、空飛ぶクルマという新たなモビリティ分野への挑戦を共に進めてまいりました。両社の協業により得られた視点や、スズキの経営者として培った知見、経験を活かし、SkyDriveの経営基盤の強化や空飛ぶクルマの社会実装に向けて、全力で貢献してまいります。
<略歴>
1989年 トヨタ自動車株式会社 入社
2020年 スズキ株式会社 入社 常務役員 社長補佐
2023年 代表取締役副社長 社長補佐(現任)
経営企画本部、人財開発本部、法務・知財本部、財務本部、IT本部、インド・コーポレート領域を管掌
社外取締役 竹森祐樹氏
日本の知・技術を結集させ、日本の空の新たな産業創出に挑戦し続けるチーム、SkyDriveの一員として参画できることを心から誇りに思います。
私自身は、長年にわたり航空宇宙産業を中心とする製造業の皆さまと深く関わる機会を多く頂戴する中で、こうした皆さまの仲間に加えていただき、日本の航空宇宙産業に対する支援、新産業創出に携わってまいりました。
SkyDriveが開発する空飛ぶクルマは、強くしなやかな日本産業の新しい表現方法となるものと強く確信しております。悲願の型式証明取得をはじめとし、日本が目指す新しい空の未来に少しでも貢献できるよう地道かつ全力で取り組んでまいりたいと思います。
<略歴>
1995年3月 筑波大学第三学群(現理工学群)卒業
1995年4月 日本開発銀行(現株式会社日本政策投資銀行)入行
2017年4月 企業金融第2部 航空宇宙室長 兼 課長
2019年6月 業務企画部イノベーション推進室長 兼 同担当部長
2025年6月 執行役員イノベーション投資部長
