Freefly Systems、次世代産業用ドローン「Alta X Gen2」・新型LiDARソリューション「Flux」を発表

　米国のFreefly Systemsは、産業用ドローンプラットフォーム「Alta X Gen2」、LiDARソリューション「Flux」を発表した。発売に伴い、イデオモータロボティクスは予約受け付けを開始。出荷は2025年10月末を予定している。

ALTA X Gen2

　Alta X Gen2は、Freeflyの産業用フラッグシップ機「Alta X」の進化版となる。Auterion Skynodeプラットフォームを採用し、FPVカメラとLTE通信を標準搭載している。RTK/PPK対応デュアルGNSSアンテナ、拡張性の高い電源・データポートを備えたシームレスなプラットフォームであり、Smart Dovetail、マウンティングレール、モジュラー式ペイロードベイなどの新技術と、Freeflyのペイロードとのシステム互換性を備えている。

　多重化された高信頼性のカスタムFCと高性能ミッションコンピューター、LTEやMesh Rider無線、カメラ機器などのコンポーネントをシームレスに内部統合している。

　Skynodeプラットフォームで実行されるAuterionOSは、PX4ベースの完全なオンボードソフトウェアプラットフォーム。特定の自律航行・ミッションを実行でき、他のソフトウェアやハードウェアとの通信を確立する。ユーザー自身がSDKを使用して目的に応じたアプリケーションを実装可能。

　米国防総省が定めた安全保障要件（NDAA）に準拠しており、米政府機関が安心して使用できることを承認している。

　外部拡張用の通信および電源を備えたクイックリリースインターフェース「Smart Dovetail」を実装。業界標準規格のPixhawk Payload BUSに準拠し、ASTRO用の各種ペイロードをはじめ、他社のペイロード製品を容易に搭載できる。

　データはLTE接続でユーザーやクラウドにリアルタイム転送が可能。Auterion Enterprise Suiteを使用して自動飛行プランの作成管理、ライブビデオ配信、飛行ログ管理、アセットマネージメント等ができる。

　NDAA準拠のリモートコントローラー「Pilot Pro」をバンドル。MIC認証済みDOODLE LABS Mesh Riderの無線通信ユニットを搭載している。

FLUX

　Freefly Fluxは、軽量・高精度なLiDARソリューションシステム。データはUSB-C経由でiPadに直接転送でき、現場で数分のうちに3～5cm精度の点群データを可視化する。最新のIMU、デュアルGNSSアンテナ、2000万画素カメラを搭載し、森林や複雑地形においても高精度な測量を実現する。

　AstroやAlta Xに搭載すればシームレスな統合でパフォーマンスを最適化する。

Flux H1

iPad Pro M2 + Flux APP FLOW

　RECボタンを押すことでミッションを開始し、毎秒最大190万ポイントを収集する。IMU、GNSS、およびLiDARデータを自動的に同期し、データはUSB-Cドライブに保存される。ミッション終了後はiPadでLiDARデータを処理し、数分で結果がわかる。

【その他の特徴】

• デュアルアンテナL1/L5 GNSSレシーバーを搭載し、精度の高い点群を生成。
• 1°/h精度の高精度ジャイロスコープを搭載したIMUと2,000Hzで演算を行うINS。
• トリプルリターン高密度点群により、密集した樹木など多様な地表を完全にカバー。
• iPadとPilot Pro接続でFluxからのテレメトリデータをライブ表示。
• 座標参照系（CRS）は、6,500以上の水平方向・垂直基準から選択可能。
• GNSS後処理（PPK）を使用してDualアンテナから得たデータを独立して自動処理し、精度の高い位置情報を取得。
• GCPを利用して点群データを整合、簡単に包括的な精度レポートを作成。
• 点群データをフルまたは圧縮LAS、LAZ形式で共有。

【ラインナップ】

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