2025年8月25日、マプリィは、LiDAR技術や点群データを活用した研究・学会発表・共同研究プロジェクトを支援するため、大学や研究機関向けに「アカデミックプラン」の提供を公式に開始したことを発表した。
森林調査、地形評価、植生解析など、これまで高コストだった面的・三次元的な解析を手頃な価格で導入できるようにすることで、卒論・修論テーマや共同研究など、研究成果として発信できるレベルのデータ生成を支援する。
プラン内容
| 対象 | 大学・高校・専門学校など教育機関 |
| 提供内容 | 特別価格のアカデミックサブスクリプションプラン(年額) |
| 構成品 | 地上LiDAR(LA03-1、LA01-2、LA03-2)とRTKレシーバー(R1)、解析ソフト(mapryPC版) ※その他、広範囲の調査にはmapryのレーザードローンM1や、モービルマッピングシステムM2も利用可能。 |
| 成果物 | LAS形式点群、DTM/DSM(5~25cmメッシュ)、GeoTIFF、断面図、体積・面積計測など |
ドローンが飛行できない場合でも、地上型LiDARで数cm級の精度を短時間で収集。
森林科学や環境学では炭素固定量やバイオマス量の推定、地形学や防災科学では崩壊地形や微地形の検出、生態学や資源学では森林構造や植生分布の把握など、幅広い研究分野で活用が可能。機材共有も容易なため、複数のテーマや共同研究プロジェクトを扱う研究室でも効率的に利用できる。
学生演習で、観測、データ処理、GIS解析までを一貫して体験でき、研究プロセスを実践的に学習できる。
活用事例・方法
【林分調査】(標準地・プロット調査)
- 活用分野:森林科学(バイオマス量評価、生態調査等)
- 効果:立木の自動検出や樹高・材積推定により、従来の調査効率を大幅に向上する。論文・研究発表に直結するデータを取得可能。
【地形形状取得】
- 活用分野:地形学・防災科学・砂防学・森林科学
- 効果:点群データから高精度DTMを生成し、微地形や崩壊地形を詳細に分析。取得した地形データはGISで管理・解析しやすいラスタ形式(GeoTIFF)へ変換し、差分解析などの研究利用へ活用できる。LA01-2・LA03-2+R1を用いることで数cm級の精度で定点観測・収量把握が可能。
【点群データのボクセルでの体積計算】
- 活用分野:農学(収量推定)、環境科学(カーボンストック研究)
- 効果:ボクセル解析で農作物等の体積・面積を計測。収量推定やカーボンストック研究に活用できる。
【RTKと連動したRGB付きの高精度データの取得】(LA01-2、LA03-2)
- 活用分野:森林科学(植生・樹形解析)、地形学(微地形計測)、都市工学(緑地解析)
- 効果:RGB付き高精度点群で地形形状、植生、樹形の詳細を把握。都市部緑地や森林構造の解析にも活用できる。
