2025年7月8日、丸紅は、大阪・関西万博の会場内ポート「EXPO Vertiport」での米国LIFT AIRCRAFT(以下、LIFT社)製「HEXA」デモフライト中に発生した機体の一部損傷(以下、事象)の原因調査結果と再発防止策、デモフライトについて発表した。また、予定していた英国Vertical Aerospace Group(以下、Vertical社)製「VX4」のデモフライトを実施しないことを明らかにした。

LIFT社製「HEXA」事象の原因調査結果・再発防止策

 丸紅は、2025年4月26日の事象発生後、原因究明のためデモフライトを一時見合わせていたが、調査の結果、モーター搭載箇所の部品について、仕様と異なる素材の部品をサプライヤーが誤って供給していたことが判明した。当該部品の交換とその他重要部品の再点検を完了した上で、再発防止策として、LIFT社において部品の受領・品質管理について包括的な監査を実施し、必要な工程について改善したことを確認した。

 デモフライトの再開については、関係機関の許可を以て今後大阪・関西万博でテストフライトを実施し、十分に最終確認を行った後、関係機関や関係各社と協議・判断し、改めて発表する。

Vertical社製「VX4」デモフライト

 大阪・関西万博において10月からのデモフライトを目指していたが、英国で行われているVertical社製VX4試験機による有人飛行試験の進捗状況から、大阪・関西万博でのデモフライトへの対応を見送ることとした。大阪・関西万博の会場内「空飛ぶクルマステーション」におけるVertical社製VX4のキャビン(客室)の搭乗体験は予定通り8月から提供する。

写真:Vertical社製VX4のキャビン(客室)のイメージ
キャビン(イメージ図)