2025年5月23日、マゼックスは、最大55kgを積載可能な新型運搬ドローン「軽助55(かるすけ ごじゅうご)」を発表した。受注は2025年6月、出荷は2025年8月中旬の開始を予定している。
住友林業と共同開発した林業用ドローン「森飛(もりと)シリーズ」の技術と現場ノウハウをもとに、さらなる積載力と用途拡張を目指し開発したものとなる。風や傾斜、アクセスの難しさが重なる現場に対応するため、全国の急傾斜地や山間地において実証実験を重ねてきた。
主な特長
- 最大55kgの積載性能
苗木や農作物、建設・設備資材、工具類をはじめ各種重量物の運搬に対応。 - 過酷な山林環境にも対応
傾斜・風・アクセス困難といった環境下でも安定飛行を実現。 - 多分野での活用を想定
林業や農業(農作物運搬)、電力会社(設備資材運搬)、建設・土木現場(建設資材運搬)、災害救護(防災資材運搬)など多用途の展開を想定。 - 「森飛」の技術を継承・拡張
林業分野で実績のある森飛の運用ノウハウをベースに、より多様な運搬ニーズに対応する新設計。
運搬事例
電力会社での資材運搬
- 鉄塔メンテナンスに必要な塗料缶
- 保守・点検用工具類:絶縁工具、測定器、小型ドローン、工具ケースなど点検作業に必要な機材
- 交換部品・資材:ランス部品、ヒューズ、碍子(がいし)、電線束、金具類などの小型部品
- 安全・保安用品:作業員の安全確保や環境設営に使用する保護具や折りたたみ標識
林業現場での資材運搬
- 植林作業のためのコンテナ苗
- 獣害対策資材:獣害防止ネット、支柱、固定用資材など
- 植林関連資材:植栽用の杭、マーキング用のフラッグなど