2025年5月19日、ciRoboticsは、同社と大分県産業科学技術センターが共同開発した大型ドローン性能評価装置(ドローンアナライザー)が、ニデックが開発中のドローン用ESC(Electric Speed Controller)の性能試験に活用されたことを発表した。
ESCは、ドローンのモータースピードを制御する重要な部品であり、その性能を可視化することを目的に、2025年4月9日から11日までの3日間、大分県産業科学技術センターにおいて各種試験を実施した。屋外での実飛行に加え、ドローンアナライザーを用いた動力性能試験、浮上力評価、振動性能試験など、多面的な検証を行った。
ドローンアナライザーによる試験結果を踏まえてESCの調整を行うことで、正常な飛行が可能であることを確認し、ESCの性能向上につながった。
ドローンアナライザーは、大型のロボットアームに軸力計などの計測機器を搭載し、ドローンを傾けたり上下に移動させたりすることで飛行時の挙動を模擬的に再現し、運動性能解析や出力性能測定を行うことができる評価装置。墜落などのリスクを伴う屋外飛行試験を行うことなくドローンの飛行性能を定量的に評価できるため、開発コストと試験時間の大幅な削減が期待される。ドローンアナライザーは現在、国内では福島県および大分県の2か所に設置されている。
