パナソニック ホールディングス(以下、パナソニックHD)とマッシュアップ、成田国際空港(以下、NAA)は、成田空港第1ターミナル出国手続き後エリアにおいて、2025年3月21日~30日の10日間、移動型無人販売サービス「PIMTO(ピムト)」の実証実験を実施する。

PIMTOの設置イメージ

 実証実験では、増加が見込まれる外国人旅客に向けた新たなサービスとして、パナソニックHDが提供するロボットを活用した移動型無人販売サービスPIMTOを用いて、搭乗ゲート周辺をベースに場所を移動して商品を販売する。商品はマッシュアップと共同でラインアップを構成し、地域産品に加え、日本らしさを感じられるサブカルチャーアイテムも販売する。これにより、訪日外国人をはじめとする利用客が成田空港から出発する直前に、思い出に残る購買体験や魅力的な商品を提供し、満足度の向上を図る。

移動型無人販売サービス「PIMTO」

1. 無人販売ロボットの活用

 店舗の建築や設備の工事が不要で販売間口を増やすことができる、移動可能な無人販売ロボット。販売については、規定の箱に収まるさまざまなものを扱うことができ、クレジットカードやQRコード、交通系電子マネーに対応している。移動については、常時移動する必要がない販売での使い方であることから、自律走行やそのための事前準備等が不要と判断し、ロボットの本体やサービス運用のコスト優位性を考慮し、ロボットに接続した有線コントローラーや遠隔地からのリモート操縦で運用を行う。

 この実証では、利用する搭乗ゲートの状況によって人流が多くなる場所へと移動し、利用客の利便性や販売量の向上を図る。有線コントローラーでの移動を基本とし、遠隔地からのリモート操縦のテストも実施する。

2. 体験設計の提案

 購入客や場所といった特性にあわせて最適なロボット(売り場)を提案する。

 実証では、インバウンド客のニーズ抽出などのマーケティング調査を行い、商品を購入する際に体験価値が向上するよう、ゲームのような感覚で商品を選択できる操作ボタンや外観のデザイン、機体に11か国語の言語で誘引メッセージを表示し、母国語で関心を引き付けるなどのクリエイティブが盛り込まれたロボットを採用している。

3. マーチャンダイジングの支援

 購入客や場所といった特性にあわせて販売する商品を提案する。

 実証では、パナソニックHD、マッシュアップ、NAA、gray parkの4社共同で、出発便の搭乗ゲート付近での利用客に対してサービス満足度の向上を目的として「Wings&Wonders」をテーマに購入体験を設計した。これに基づき、成田空港オリジナルの商品や地域の名産品に加えて、立体的にかたどられたチョコレート、ソフトビニール製のフィギュアやカプセルトイなど、幅広いジャンルのサブカルチャーアイテムによる商品ラインアップを構成した。

4. 福祉的就労への貢献

 障がいや心に不安を抱える人々が、無人販売などのサービス運営業務に参加しやすい環境づくりを目指す「働く視点でのユニバーサルデザイン」の実現を目的とし、福祉施設と連携することが可能。

 実証では、熊本県の就労移行支援事業所アス・トライにロボットのリモート操縦を、東京都新宿区の就労継続支援A型事業所くじらに販売商品の梱包作業を委託している。また、販売商品として沖縄県セルプセンターより福祉支援施設で制作された「沖縄のお土産セット」を販売する。

5. 運用支援アプリケーションの提供

 販売状況の確認や売り切れ通知、ロボットから登録音源の再生、遠隔操縦者への移動依頼などをどこからでも簡便に実施できる運用支援アプリ「PIMTO UI」を提供する。

販売商品

富士山のチョコレート
虎子石、若冲の象のフィギュア
左:3D富士山チョコレート、右:ソフトビニールフィギュア 虎子石/若冲の象
いくらを取り入れたカプセルトイ
菓子、巾着、ヤモリの形をした小物
左:カプセルトイコンプリートセット、右:沖縄のお土産セット
富士山型のチョコレート、お茶
浮世絵のチョコレート
左:3Dミニ富士山チョコレート・球磨川ティーバッグ茶セット、右:浮世絵レリーフチョコレート
クラフトコーラ、コースター
PORIPO、木目調の折り鶴
左:ペールクラフトコーラ(シロップ)、成田空港オリジナルコースター(空港伐採木使用)、右:成田空港オリジナル商品セット
写真:青いショッピングバッグ
Wings&Wondersショッピングバッグ