2025年10月1日、マプリィはレーザードローン「M1-B」を発売した。従来機「M1-A」の後継機としてオルソ画像作成精度を大幅に向上させたモデルであり、「高精度 × 簡単解析 × 安心サポート」をコンセプトに開発した。価格は145万円(税抜、ドローン機体の価格は別)。M1-Aのユーザーには、M1-Bへのアップグレードオプションを用意している。

レーザードローンmapryM1-B発売!、ドローンの外観

 約6100万画素の高解像度カメラ「Sony ILX-LR1」を搭載しており、1cm/pixのオルソ画像を生成可能。詳細な森林現況、構造物や対空標識などの情報も正確に捉える。

樹木や圃場のオルソ画像
オルソ画像イメージ(高度70m、ラップ率75%。地上画素寸法1cm/pix)
対空標識
対空標識(鮮明に識別が可能)

 高精度LiDARは、24万点/トリプルリターンで詳細なカラー点群を取得。森林資源量調査や土木の現況計測に活用できる。

樹木や圃場の点群
点群サンプル(オルソ画像と点群データを同時に記録可能)

 DJI Matrice300/350に対応し、既存ユーザーは従来機のM1-Aからスムーズに移行が可能。

主要スペック比較

項目M1-AM1-B
LiDAR点数/リターン24万点/トリプル
測距距離最大200m
カメラ解像度20MP60MP
カラー点群標準精度高精度
オルソ画像精度概況把握高精度オルソ
写真:mapry M1-B レーザー部分(正面)
写真:mapry M1-B レーザー部分(レンズ、レーザー照射部)
mapry M1-B レーザー部分

 主なユースケースとして、森林資源量調査・J-クレジット算定の基礎調査、土木・建設現場での精密測量、災害被害状況の迅速把握、文化財・史跡の精密3D計測などを想定している。

 高精度オルソ画像と3次元データの取得に加え、解析ソフトmapryPC版による後解析も簡単に実行できる。同ソフトのアップデートも行っており、レーザードローンデータを用いた森林資源量解析の精度向上に取り組んでいる。

  • DSM、DTMからDCHMの作成
  • 樹種分類
  • 本数や樹木位置、樹高計測の精度向上
それぞれの樹木に数値が振られた様子
森林資源解析イメージ
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