スカイピークは、2025年9月16日より「CRM(Crew Resource Management)基礎コース」の受け付けを開始する。ドローンの安全運航に求められるノンテクニカルスキルに焦点を当てた本格的プログラムで、日本航空(以下、JAL)監修のもと、スカイピークが教材を開発した。
ドローンの産業利用が拡大し、遠隔・自動運航の実装が本格化する中、安全運航の重要性が増している。スカイピークはJALと連携し、安全運航の知見を体系的に学ぶ新たな研修サービスを開始する。
このプログラムでは、JAL監修のもと、航空安全の根幹であるCRMやTEM(Threat & Error Management)の考え方を、ドローン運航の実務シーンに即して学習する。航空機事故とその対応の歴史を踏まえながら、有人航空機の知見を無人航空機ユーザー向けに最適化した点も特徴である。この研修により、高度な安全意識と知識を持つ人材の育成を支援し、技術と意識の両面から業界全体の安全意識の向上に貢献する。
講習概要
ドローンを活用する事業者や、物流、河川巡視、インフラ点検、警備などレベル3・3.5飛行による遠隔自動航行を導入するケースなどでの安全運航に必要な知見習得を目指す。社内での安全意識の向上や、事故・インシデントの未然防止と再発防止に寄与する。
【講座の特徴】
- 安全教育
国内でも数少ないCRMやTEMを学べる内容であり、安全運航の維持に向け学習する。 - CRM概念と実務シーン理解
CRMの概念説明だけでなく、実際の飛行業務を想定した例に沿って学ぶことで受講生の理解度を高める。 - JAL監修の専門コース
有人航空機ベースでの安全分野における知見と豊富な運航実績を有するJAL監修のプログラム。
※JALの監修対象は、CRMおよびTEMに関連する内容。
| コース名 | CRM基礎コース |
| 開催方式 | 座学講義 |
| 期間 | 3時間 |
| 受講対象 | ・業務としてドローンを活用する人 ・事故やヒヤリハットを起こした、または経験したことのある人 ・自動航行でのドローン運用を想定している人(レベル3・3.5飛行など) |
| 受講条件 | 二等資格以上の国家資格保有者を推奨 |
| 内容 | ・ドローンのリスクマネジメントの重要性 ・有人機における安全技術の進化とヒューマンエラー ・航空安全の歴史 ・「安全」の定義と事故、インシデントの要因(人/組織/機体/環境) ・CRMとノンテクニカルスキルの構成要素および業務シーンにおける理解 ・TEMとユースケースでの演習 など |
| 受講料 | 3万8,500円(税込)/ 人 |
※講習実施は2025年10月15日以降からとなる。
スカイピーク代表取締役 高野耀氏のコメント
産業ドローンの活用が全国で広がる中、安全に対する意識向上が今まさに求められています。リスクを予測し、適切な管理や判断をするスキルは、遠隔自動航行など高度な飛行形態において特に重要です。レベル3/3.5飛行やドローンポートなど自動化への取組みも増えている中で「ノンテクニカルスキル」について網羅的に学ぶ機会の提供は少ない現状です。自動化の未来を支える次世代人材の育成に向けて、スカイピークはパートナー企業の皆さまと連携して、新たなドローン運用に挑戦する方々を支援してまいります。
