エナジー・ソリューションズは、ドローンによる赤外線検査結果をオルソマップ化し、タブレット端末で確認できるサービス「ドローンアイViewer」の提供を2025年2月より開始する。
太陽光発電所全体でのモジュールの熱異常発生状況をシームレスに把握できるほか、現地での地上検査支援機能を付加し、その報告書作成作業を効率化する。
従来のドローンによる赤外線検査は、高温箇所の抽出は可能であっても解析による異常箇所の特定に至らないシステムも多く、また検査結果をまとめた報告書作成は手作業で、検査開始から報告書の提出までの時間が長期化していた。納品形式はPDFのため、現地での確認・修繕作業時に参照しにくいという課題もあった。
太陽光発電所は広大で、目的のパネルを特定するだけでも手間がかかり、加えて追加の地上作業を保存するためには紙の報告書にメモを取るか、別途フォーマットを作成して記載し、作業後に写真などとともに手作業で報告書を作成する必要があった。
新機能について
今回のアップデートでは、スマート保安を実現するため、従来の太陽光パネル赤外線検査サービス「ドローンアイ」に新機能を追加した。
- オルソマップ作成とAI解析
赤外線動画から解像度を落とすことなく発電所全体のオルソマップ(正射投影による図化)を作成し、AIによる自動解析を実施することで高精度の検査結果を実現。(エアロセンスと共同開発) - タブレット端末での検査結果確認と現地ナビゲーション
解析結果をGoogleマップ上にオーバーレイし、タブレット端末上に表示。ナビゲーションアプリのように自身のGPS位置情報を参照しながら現地で追加の確認検査・作業が可能。 - 追加確認作業の反映と自動報告書作成
現地で実施した確認作業の結果はクラウド上にアップロードされ、最終報告書を自動作成。
