2025年1月29日、NEXCO東日本は、アクセラレータープログラム「ドラぷらイノベーションラボ」の第Ⅳ期採択企業として、応募総数127件の中から4社を決定したことを発表した。

ドラぷらイノベーションラボのイメージ画像

 ドラぷらイノベーションラボとは、新たな技術やサービス、アイデアなどを持つ会社などと、技術・ビジネスモデルを検証しながら、次世代の高速道路サービスの実現や地域の活性化、社会課題を解決する事業の創出を目的としたプログラム。4回目の開催となる2024年度は7つのテーマで募集を行い、将来性や実現性といった観点から4社を採択した。採択企業と、高速道路や沿線のフィールド等を用いた実証実験を行いながら、新たな価値創造に向けて取り組む。

採択企業・提案内容(社名50音順)

  • アーバンエックステクノロジーズ「AIによる区画線剥離率の測定システム」
     道路管理の高度化と安全性の向上を目指し、汎用スマートフォンで撮影した画像から区画線の剥離率を測定するシステムについて試行検証する。
  • インフラストラクチャーテクノロジーズ「AIによる構造物の高精度劣化診断」
     構造物の信頼性向上と点検業務の効率化を目指し、AIを活用した劣化診断技術を試行検証する。
  • エアロジーラボ「長距離・自律飛行ドローンによる高速道路の防災危機管理支援」
     災害時等の迅速な安全確認と復旧を可能にすべく、長時間飛行が可能なハイブリッド型ドローンによる上空からの変状等の把握について試行検証する。
  • ジオフラ「おでかけエンタメアプリ×アプリ連動カプセルトイによる高速道路利用と地域回遊の促進」
     地域を周遊するイベントの開催、および賞品として地域と連携したカプセルトイをSA・PAに設置し、高速道路を利用した回遊機会の創出につながるかを試行検証する。

ドラぷらイノベーションラボ 第Ⅳ期 募集概要

募集期間:2024年8月1日~10月1日
応募総数:127件
募集テーマ:

  • 次世代に向けた高速道路事業のアップデート
  • サービスエリア・パーキングエリアの価値向上
  • 各種アセットを起点とした地域連携強化や新事業創出
  • サステナブルな事業運営とSDGsへの貢献
  • 長距離ドローンを活用した道路管理業務の効率化・省力化
  • リアルタイムでの高速道路上の異常検知・アラート通知
  • 構造物の点検業務・調書作成の効率化・自働化

審査基準:取り組みの意義、将来性、実現可能性など
検証予算:総額2,500万円