2024年10月2日、トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、空のモビリティの実現に向け、電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発するJoby Aviation(以下、Joby)に5億ドル(約730億円)を追加出資することで合意したことを発表した。
2020年1月に出資した3.94億ドルと合わせ、トヨタのJobyへの累計投資額は8.94億ドルとなる。
株式出資で実施し、2.5億ドルずつ、2回に分けて出資する。1回目は2024年中、2回目は2025年中の出資完了を目指す。出資条件として、1回目は米国規制当局による承認、協業契約書の改訂など、2回目は認可取得に向けた生産に関する協業条件の合意などを含む。
2019年の協業開始以降、トヨタはJobyに対し、生産技術の見地から、生産しやすい工程の設計、治具・補助ツールの開発などの知見を共有してきた。また、2023年には電動化関連部品の供給を開始している。
Jobyは、カリフォルニア州マリーナの生産ラインで3機目の試作機を完成させたほか、生産用地の拡張にも着手。2024年8月には、航空機の型式認証プロセス5段階のうち4段階目まで進んでいる。
今回の追加出資により、eVTOLの研究開発段階から実用化に向けた取り組みを加速させるとしている。
各社コメント
トヨタ自動車 執行役員 小川哲男氏
今回の追加出資により、引き続き、Jobyとともに、eVTOLの研究開発段階から実用化に向けて取り組んでまいります。空のモビリティは、様々な交通課題の解決に寄与する可能性を秘めており、トヨタはJobyとともに、その実現に向け、一層取り組んでいく所存です。
Joby Aviation 創業者兼CEO ジョーベン・ビバート氏
今回の出資は、両社間の7年近くにわたる協力関係を基盤とするものです。トヨタのモノづくりで培ったノウハウや支援は、当社の取り組みの前進に大きく貢献してきました。より身近な空のモビリティの実現という共通の目標に向け、今後も連携してまいります。