電通とドローンショー・ジャパンのロゴ

 2025年1月15日、ドローンショー・ジャパンは電通と、LEDドローンを活用した新プロジェクト「Soar(ソアー)」の提供を開始した。

 Soarは、世界的にマーケティング活用への注目が高まっている低空経済領域において、LEDドローンを活用して新たな空間価値を創造し、多様な活用シーンを創出することを目指すプロジェクト。電通のマーケティング支援と、ドローンショー・ジャパンの実績や知見により、企業のマーケティング活動や地域観光における包括的ソリューションを提供する。

 高度1000メートル以下の低空域を活用して新たな価値を生み出す取り組みは「低空経済」と呼ばれ、中国や北米を中心に注目されている。日本国内でも、特に企業活動や地域観光領域でのLEDドローンの需要が高まり、一部で活用が進んでいる。しかし現状ではドローンショーと呼ばれるイベントなどの単発展開に留まることが多く、法規制や天候など展開可能な環境に制限があるため、他のマーケティング施策との連動性や効果検証などに課題があった。

 Soarでは、LEDドローンを活用して夜空に光と動きでモチーフを描き、ムービージェニックでアイキャッチ効果の高いドローンショーを展開するだけでなく、多くの観覧者が自身のスマートフォンでショーを撮影し、SNSへリアルタイムで投稿するという特徴を生かし、リアルとデジタルをつなぐ新しい体験価値を提供する。これにより、企業のマーケティング投資対効果(mROI)の最大化や地域観光における価値向上を目指す。

サービス提供内容

  • SNS広告連動型パッケージ
     ドローンショーの実施とSNSでの広告出稿・ライブ配信を組み合わせたパッケージプラン。X社が提供する広告メニュー(Amplify)と連携し、ドローンショーの実施に伴い広告出稿費をディスカウント。
  • サンプリング連動型パッケージ
     ドローンショーの実施とリアルの場での商品サンプリングを組み合わせた統合型プロモーションプラン。ドローンショーによる空中QRコードも活用し、クライアント商材のPRと会場でのサンプリングを同時に実施することで相乗効果を生み出す。歓声量を数値化することで効果測定を行う。
ドローンショー内で空中QRコードを展開、会場での商品サンプリング、歓声量による効果測定、DMPによる来場者分析
「Soar」提供概要

 今後、マーケティング効果に関する詳細な調査・分析、常設型ドローンショーの企画・運営、ドローンショークリエイターコンテスト、業界標準化を見据えたドローンショーの統一データフォーマットの確立を予定している。

先行実施事例:ドローンショーにおける低空経済圏のマーケティング活用

 2023年10月10日の「目の愛護デー」に合わせ大阪で実施したロート製薬「目の愛護ショー」で、空中を広告ビジョン化。

写真:ドローンショーの様子(「ロート」と書かれた建物の周囲に複数の「ハト」の文字)
写真:ドローンショーの様子(「目のうんどうやってみよう」)
写真:ドローンショーの様子(視力検査で使用されるランドルト環)
ロート製薬「目の愛護ショー」