2024年11月8日、Soracleは、米国のArcher Aviation(以下、Archer社)と戦略的関係構築に向けた基本合意書を締結したことを発表した。
両社は2024年9月26日付で発表した、2025年大阪・関西万博でのデモンストレーション運航プログラムの実施に加え、eVTOLの商用運航実現に向けた協業の検討を開始することに合意した。
Soracleは、日本国内における空港シャトル・地域内輸送・地域間輸送など、さまざまなユースケースを想定した路線を開拓し、eVTOLを用いた身近で新しい移動価値を創造することを目指している。今回のArcher社との基本合意書は、同社が開発・製造するeVTOL「Midnight」の最大100機の購入権取得を含んでおり、eVTOLの社会実装の早期実現に向けた準備を加速するとしている。
Soracleは、2025年4月から大阪・夢洲で開催される大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「スマートモビリティ万博 空飛ぶクルマ」に、シルバーパートナーとして協賛する。同事業は、eVTOLをより身近に感じることで、大阪・関西万博のコンセプトである「未来社会の実験場」を体現するものだ。Archer社のMidnightを用いた万博会場の周遊、および会場と大阪ヘリポートを結ぶ2地点間のデモンストレーション運航を予定している。
Archer社が設計・開発するMidnightは、4人乗客(パイロット除く)ベクタードスラスト型eVTOL。同機は米国で試験飛行を重ねており、2025年末までのFAA(連邦航空局)からの型式証明取得、2026年の商用運航の実現を目指している。運航性能(目標)は、最高速度240km/h、航続距離160km、最大積載量454kg。