ブルーイノベーションは、都内最大の物流施設「MFLP・LOGIFRONT 東京板橋」内に、新たなR&D拠点「クラウドモビリティ研究所」を開設し、2024年10月31日より稼働を開始する。

写真:エントランスサイン(ブルーイノベーション クラウドモビリティ研究所)、展示されたドローンやドローンポートなど
クラウドモビリティ研究所の内観

 この拠点では、同社が掲げる「クラウドモビリティ構想」の実現に向け、ドローンやロボット等をつなぐシステムである「Blue Earth Platform(BEP)」およびドローンの離着陸場となるドローンポート(BEPポート)の開発・事業化検証、ドローンに関わる人材育成、産学官や多業種連携による新たなソリューションの開発・提供を行うとしている。

 クラウドモビリティ構想とは、「グリッド空間ナビゲーション」「ブロックチェーン」「確率論的AIモデル」の3つを掛け合わせて、ドローンやロボットなどの自律移動体が最も効率よく動くための仕組みのこと。

 MFLP・LOGIFRONT 東京板橋には、ブルーイノベーションが監修・運営を担うドローン実証実験施設「板橋ドローンフィールド」が併設されており、都市部で実稼働施設内での運用検証や事業化検証を一貫して行うことができる。

写真:川の向こう側に建つMFLP・LOGIFRONT 東京板橋
MFLP・LOGIFRONT 東京板橋

 ブルーイノベーションは同拠点を軸に、以下の研究開発や、運用検証、事業化検証を進める方針だ。

【高性能ドローンポートの研究開発】
 インフラ点検や緊急物資輸送のニーズに応えるため、より長時間・長距離飛行での運用や全自動での運用に資する汎用性と拡張性を持つドローンポートの研究開発を行う。(経済産業省 中小企業イノベーション創出推進事業 再委託先)

【デジタルライフラインの先行実装に資する基盤に関する研究開発(ドローン航路)】
 経済産業省が策定した「デジタルライフライン全国総合整備計画」に基づき、ドローン航路におけるドローンポート情報や機体情報の共有・予約機能の開発に取り組む。(NEDO事業 再委託先)

【AGVとの連携を強化した物流用ドローンポートの研究開発】
 ドローンポートを介して地上を走行するAGVとの連携によるラストワンマイル配送や、災害時の支援物資輸送等への活用に関する研究開発を進める。

写真:デスクや椅子が配置された部屋
クラウドモビリティ研究所の内観