2024年10月1日、エアモビリティ社とドイツの空飛ぶクルマ機体開発企業であるLiliumは、2026年以降の運航開始を見込み、緊急医療搬送をはじめとする市場ニーズの高い分野で同社機体の日本およびAPAC市場への展開を進めるため、2024年9月9日にパートナーシップ契約を締結したことを発表した。
垂直離着陸が可能なeVTOL(空飛ぶクルマ)の開発は世界各国で進み、現在は試験・認証プロセスの段階にあり、2026年以降の運航開始が見込まれている。日本では、効率的な都市部での移動、地方や離島へのアクセス、災害時の対応への有効な交通手段として期待されている。これらのニーズに加え、エアモビリティ社は緊急医療搬送をはじめとする社会受容性の高い分野から展開する方針で、Liliumの機体は初期ユースケースとして緊急医療搬送等での活用が期待されている。エアモビリティ社は、Liliumの開発体制、機体性能、進捗状況を総合的に検討した結果、同社とパートナーシップ契約を締結し、同社機体の日本市場およびAPAC市場での展開に向けて取り組みを進める。
各社コメント
Lilium CEO Klaus Roewe氏
日本市場のニーズを理解し、この地域での航行をサポートする関係者ネットワークを持っているエアモビリティ株式会社と提携できることをうれしく思います。
エアモビリティ 代表取締役社長&CEO 浅井尚氏
ミュンヘンにあるLilium社を訪問させて頂き、経験豊富な専任メンバーによる取組と着実な開発状況を理解しました。日本のドクターヘリ運航者、整備会社等、エアモビリティ社と提携関係にある各社は、Lilium機体に対するサポートを提供できると考えています。日本での初飛行を楽しみにしています。