2024年9月27日、スカイマティクスは九電工と資本業務提携を行ったことを発表した。契約締結にあたり九電工はスカイマティクスの株式を取得する。
スカイマティクスは、衛星やドローンなどのリモートセンシングデバイスで取得した地理空間情報と時系列情報を処理解析する独自システム「時空間解析プラットフォーム」をベースに、さまざまな産業界向けにDXサービスを提供しているテクノロジースタートアップ。
主力製品であるクラウド型ドローン測量サービス「くみき」は、ドローンで撮影したデータから自動的に三次元点群データ等の地形データを生成し、測量業務と現地調査業務を効率化。建設業や林業、農業等の一次産業、災害などで活用が拡大している。
九電工は、電気設備工事や空調、通信、情報ネットワーク、環境関連など、幅広い分野で総合設備サービスを提供している。電力関連のインフラ整備に豊富な実績を有しているほか、再生可能エネルギー分野にも積極的に取り組んでおり、環境に配慮した設備構築やエネルギー効率の向上を通じて持続可能な社会の実現を目指している。
今回の資本業務提携により、ベンダーとユーザーという関係ではなく、継続的かつ強固なビジネスパートナーとしてさらなる成長を狙う。
【主な業務提携の対象】
1. スカイマティクスのドローン測量システムやソフト開発力と、九電工が進める建設・再生エネルギー・林業DXとの連携により、社会課題の解決や新たなビジネス機会の創出を図る。
2. 両社にて販売店契約を締結し、各々の強みを生かした新製品の開発とそのカスタマイズを実践、ドローン測量システム「くみき」の国内シェア拡大と海外展開を図る。
各社コメント
スカイマティクス代表取締役社長 渡邉善太郎氏
この度、九電工様との資本業務提携が実現することを大変嬉しく、光栄に思っております。九電工様との提携により、私たちのリモートセンシング技術と九電工様の幅広いネットワーク、各産業に対する深い知見、そしてリソースが相まって、より革新的で効率的なソリューションを提供できると確信しています。この提携を通じて、建設・再エネ・林業などの各分野における社会課題の解決を加速させ、クラウド型ドローン測量サービス「くみき」の国内外における更なるシェア拡大とお客様にとって価値のある新たなリモートセンシングサービスの創出に努めてまいります。
「リモートセンシングで、新しい社会を創る」というミッションの実現に向けて、共に未来を切り拓くパートナーとして、今後の協業展開を心より楽しみにしております。
九電工 代表取締役副社長 城野正明氏
この度、スカイマティクス社との資本業務提携が為されましたこと、大変嬉しく思います。現在、当社の属する建設業界は、人口減少による担い手不足や働き方改革などから大きな転換期を迎えており、建設DX人材の育成をはじめとする省人化・省力化など、より一層の業務効率化による生産性向上が求められております。
そのような環境下、スカイマティクス社の先進的な技術開発力と、当社において培われてきた現場力の結合によるソリューションの開発は、必ずや建設業界の変革を促し、画期的な生産性向上、ひいては社会貢献につながるものと確信しております。
また、CO2排出量実質ゼロの脱炭素社会実現に向けて、当社の運営する数多くの再生可能エネルギー発電所や、その関連分野におきましても、スカイマティクス社と共に未来へつながるソリューションを産み出し、社会課題の解決に全力で取り組んでまいります。