2024年9月25日、Liberaware(以下、リベラウェア)は、同社の小型ドローン「IBIS2(アイビスツー)」が東京都の「現場対話型スタートアップ協働プロジェクト」における新事業分野開拓者に認定されたことを発表した。

 東京都庁の都政現場における課題に対し、優れたスキルや技術を有するスタートアップとの対話を通じてともに解決を図る令和5(2023)年度 現場対話型スタートアップ協働プロジェクトにおいて、IBIS2を活用し、東京消防庁消防学校のBIM(Building Information Modeling)化に成功、その成果が認定につながった。

リベラウェア、東京都のロゴ

小型ドローン「IBIS2」を活用し、東京消防庁消防学校の庁舎をBIM化

 東京消防庁消防学校の庁舎では、修繕工事の設計や工事業者との打ち合わせに経年劣化した紙図面を使用しており、図面の不鮮明さや、実際の建物構造と整合していない部分が課題となっていた。また、天井裏や地下ピットなど人の立ち入りが困難な場所の調査も行う必要があり、これらの問題解決が求められていた。

 小型ドローンのIBIS2は、狭く危険な場所でもデータ収集が可能で、これまで調査が難しかった場所を含めた庁舎のBIM化を実現。デジタル化された図面はPC等で管理でき、迅速な検索や修繕工事における設計精度が向上、工事業者との打ち合わせや工事の効率化も大幅に向上した。

 このプロジェクトでのBIM化成功が評価され、東京都の現場対話型スタートアップ協働プロジェクトにおける新事業分野開拓者にIBIS2が認定された。この認定により、2028年3月31日まで、東京都の機関において随意契約による導入が可能となる。リベラウェアは、今後さらなる技術展開を進め、他の公共施設やインフラ管理への応用を図るとしている。